猫が探偵する「三毛猫ホームズ」「猫は知っていた」

2017-07-26 03:00:00 | 



 私の乏しい知識ですが。猫の探偵ものでまず頭に浮かぶのはこの2作品でしょうか。



 「三毛猫ホームズ」シリーズは赤川次郎氏の作品で80年に入ってからでしょうか。

 好きな方は好きで、今でも根強く読まれていると思います。

 こちらも何度も映像化されています。


 「猫は知っていた」は二仁木悦子さんの作品で70年代に出たと思います。これが仁木さんのデビュー作になります。

 映画化もされました。


 ただ出しておいて申し訳ないけど、私は動物が推理っていうのは、あまり好きじゃないんですね。

 アイディアとしてはアリなんでしょうが、好みとしては…です。

 仁木さんの本もお勉強として読ませていただきましたが…有難いことに10代に呼んだ本は内容を覚えていない。

 20代以降になると更に覚えていない。

 この辺は、20代になると記憶力が衰えると、周囲に洗脳されたせいでそうなったのかなと思います。

 でも確かに覚えてない。

 同じ小説を2度読んで、ラストのネタバレあたりで、あ~、これ知ってる、どこかで見た、こういうオチと思ったら、1回読んでいたという凄さです。


 ここまでくると、大丈夫ですかと自分でも思います。


 「三毛猫ホームズ」は『土曜ワイド劇場』で映像化されていますから、こちらもCSで夏に甦ります。

「はなちゃんの はやあるき はやあるき」

2015-05-31 13:15:37 | 


 3年前に起きた東日本震災を題材にした実話です。

 野田村保育所で園児90人、職員14名が無事に助かった話です。

 主人公になるのは、はなちゃんです。すみれ組にいるどちらかというとのんびりした女の子です。

 毎月ある避難訓練で、早歩きをするように言われ、常々早歩きを心がけました。

 それがいざという時…

 そんな話です。

 文は宇部京子さん 岩手県の生まれの方です。

 そしてこの絵を担当したのが、菅野博子さんというイラストレーターです。

 第1回イラストレーションヨコハマコンペ大賞を受賞しイラストレ―タ―の道を進みます。

 菅野さんは個人的に交流のある方で友人と言うより、私の出版の世界の先輩です。

 私もつらい時、彼女に色々聞いてもらう…厄介な奴です。


 普段の行動が、いざという時大きいということを告げる本です。

 菅野さんもまた福島県いわき市にいられる方です。小学校教諭の経験もある方ですから、身に染みて描かれた部分もあると思います。

 人ごととは思えずこの絵を描いたと思います。


 優しい絵です。恐ろしい津波さえも優しい彼女の心で包み込みそっと耳元で、こういうことがあったんだよ、でも準備をしておけば大丈夫なんだよと教えてくれるような絵を描かれます。

 もちろん、この表紙になっているのも彼女の絵です。


 ときたま東京で個展をしているので、そのときはご本人もやってきます。

 個展があるときはまたお知らせしたいと思います。


 津波は怖い。でもそれさえも優しく説いてくれるこの本は多くの方に読んでいただきたいと思います。

 アマゾンなどのネットショップでも購入できますからどうぞお読みください。

 お勧めの1冊です。

米人気ドラマ Glee/グリー 俳優急死   

2013-07-14 20:39:20 | 
 こういうニュースは悲しいですね。

 米ドラマ、グリーにフィン・ハドソン役で出演していたコリー・モンティス氏が死去したそうだ。

 この作品がデビュー作で活躍していた・


 本人はカナダ出身で、中学3年生で中退し、高校には行かなかったという。


 小学生の終わり頃から勉強しなきゃいけなきゃいけないのか意味が判らなかったからの中退らしい。


 本人いわく、不器用なカナダ人と言っていたようだ。


 それが今年初め、薬物依存で施設に入所し、4月には退所していた。

 13日カナダのバンクバーのホテルで亡くなっているのが発見されたそうだ。事件性はないと警察は見ているが、13日チェックアウトの筈なのに本人が出てこないので訪ねたところ死亡しているのを従業員が見つけたそうだ。


 まだ31歳。

 春にリハビリ施設に入っていたことを考えると、やはりそちらとのことを考えてしまいますね。


 短く生き急いだ、そんな言葉が浮かびます。


 それでも中身に濃く、本人にとっては嫌なこともあっても楽しい人生であれば…もうそう思うしかないですね。



 どうぞ安らかにお眠りください。

ユーミン、バレエの熊川さんへ紫綬褒章

2013-04-28 06:22:27 | 
 2013年の春の褒章受章者が723人、団体は13組決定した。

 これって、学術や芸術がもらう賞だったのね。
 あるのは知っていたが、そういう認識はなかった。

 つかこうへい氏も数年前にいただきました。


 今回女性が194人で過去最多らしい。

 勲章ってもらうと、昔と違うから、そういう年かーって気がする。

 認めてもらえれば嬉しい。

 でも、バレエダンサーの熊川さんなんてまだ41歳だよ。
 ここでもらっちゃうと、日本で次に目指すものって何?

 と言って、世界でもバレエのプリンパルで頂点を取って来た人だからそれを考えれば、日本の賞が遅いということか?


 報道されない方もいるだろうけど、周囲は当然知っているから、そりゃ、大騒ぎさの状態ですね。
 春から演技がいいってやつだ。


 ここまで頑張って来られる方は、素晴らしいと思います。


 将来私も…。


 それは考えるの止めよう。

 

 まだまだぴよこには重荷です。



 受賞の皆さま、おめでとうございます。

ニ重人格はなぜ起きる? ~私が以前読んだ、ある少女の場合

2012-07-28 13:00:00 | 
 一時テレビで取り上げられることが多かったが、最近は全く見ない。
 病気がなくなったからではなく、取材に協力しない人の方が多いのか、視聴率が取れないなどの理由でテレビ局が離れて行ったんじゃないかと思う。

 でも大変な病気だと思うよ。


 簡単にニ重人格、多重人格というが、外から見ても同一人物の態度が突然変わる。口のきき方が変わる。男女が変わる。右利きが左効きになる。
 でも見た目は同一人物なんだよね。

 だから演技の上手い人が演じ分けているように見えてしまう。

 テレビで何度か見たことがあるが、全く外見に変化はない。(態度は変わるよ、それまで正座していたのがあぐらをかくとかね)

 だから映像として説明されてもさっぱり理解できない。

 難しい病気だと思う。


 でもまだ苦しんでいらっしゃる方はいるんじゃないだろうか。

 本当の病名は解離性同一性障害(略 DID)



 もうずい分まえで図書館で読んだ本なので、題名も出版社名も覚えていない。
 記者がたまたまニ重人格の少女と出会い、本当だろうかと調べた…と言うよりその少女との付き合いを書いたものだった。

 病気だから精神科に通っている。

 不思議なもので、それでも恋人はできるらしい。でもできた恋人も病院で出会った患者。同じニ重人格者。

 彼女の場合は危険な人格を有していなかったが、彼の方は、危険な人格を有しており、2階から飛び降りたり、クスリを買ったりする人格を持っていた。

 まもなく彼と彼女は別れる。

 どう考えても有益な関係じゃない。


 そして記者は少女がニ重人格になった理由に辿りつく。


 その前に少し説明しておくと、何故、ニ重人格、多重人格が起きるかというと、本人には耐えられないようなことが幼児期にあり、それから逃れたい為に(これは自分が受けてることじゃない)と思いこむことで、新たな人格を作り、その人格に苦しいことを背負わせる。大概が幼児虐待という話もある。

 その別れた人格を統一することで病気が治るわけだが、根本的に本人格が弱いというか、困難に耐えられなくて起こることだから、なかなか、本人格に統一することが難しい。そして、新たに産まれた人格も自分が1人の人間だと思っていることから、消されるという恐怖で場合によっては本人格を眠らせたりして、統一をはばむことがある。



 そして本に話を戻すが、少女がニ重人格になったのは、やはり幼児期からの母親に問題があった。


 ほとんど、信じられない。書いている記者も考えられないことだったようだが、


 彼女の母親がニ重人格者だったのだ。


 そんなことがあるのか?


 彼女は子どもの頃から、その厳しい母親と子どものように甘えてくる母親のもう1つの人格に翻弄され、同じニ重人格になっていく。

 ここまで来ると小説かしら?と思う。

 今の今まで自分を叱りつけていた母親が突然、少女に甘え声を出す。母親のもう1つの人格が子どもだったため、母親に甘えるように自分の娘に甘える。

 確かにこの現象が繰り返されると、神経が参るだろう。

 幼ければ何故母親がそんな態度をとるか、判らないわけだしね。


 最終的に少女がどうなったのか、本には書かれていなかった。

 しかし長い治療を必要とするし、場合によっては違う精神疾患を発病することもある。


 起きてしまった家族は世間に理解されにくく、対処も難しい病気だろう。


 今もまだどこかで苦しんでいる方、病気なのにそうと気付かれず変わりもの扱いされている方、いろいろあると思う。

 ならないことが1番だけど、なってしまったら、早い完治を願いたい。

左文字 進(さもんじ すすむ)&西村 京太郎

2012-07-05 13:00:00 | 
 2時間ドラマでお馴染の水谷豊さん主演のシリーズです。
 原作は西村京太郎さん。

 原作とドラマはかなり設定が違う。

 原作の左文字は日本とアメリカのハーフだったと思う。助手の史子も妻で、変装の名人ではなかった。


 いろいろ事情があって変わったのでしょう。


 2時間ドラマなんで、あまり複雑な話はやらない。


 でも私は個人的には左文字シリーズは好きです。原作の方ですけどね。
 話のスケールが大きい。

 ドラマの方がちまっーとしてる。


 しょうがない事情があるんだろうけど。


 西村京太郎さんは乱歩賞を受賞してデビューをしてるんですが、ブルートレイン?ミステリートレインを出してから一気に知名度があがった。

 ここからエンターテイメントに徹したんだろうね。


 それまでの作品もエンターテイメントだった。

 
 でも、違うんだよね。


 万人ウケするエンターテイメントではない。


 でもそっちの方が好きだった。


 この人、本当に優しい人なんだろうなと思わせるに十分だった。

 そっちが売れないんだから、判らない。

 ミステリートレインは突っ込みどころ満載の、でも誰にでも判る作品だ。



 だからエンターテイメントとしては上になってしまうのかもしれない。


 それまでの西村さんの書くものは好き嫌いがはっきりしていた。


 ベストセラー作家になるなら、今のやり方がベストなんだろう。



 私、どうも最近エンターテイメントってなんだろう?と考えることがある。

 これって実は難しい。

 作者の好きな作品がそうなるとは限らない。どちらかと言えば嫌いだけど、出版社のオファーでそうなったということもあると思う。

 万人ウケするとはそういうことなんだよね。
 最大公約数であれば、それでいい。



 私はここでは誰でも知ってる作家さんのことしか書かない。

 個人的には愛してやまない作家さんもいるけど、私がマニアなのか、知ってる人が少ない。1部では熱狂的なファンがいるけど、1部では無名ということも珍しくない。

 だから、まあ、この人なら知ってるだろうなという作家の名前を上げることにしてるんだけど、そうすると失笑を受けることがある。

 なんだ。ただの流行り作家好きじゃないかと思うらしい。


 こっちはこっちで気を遣ってるんだけどね。


 ただ左文字シリーズを見ても「右京さん」にしか見えない所が怖い。
 おそるべき右京さん効果。


 でも役者さんなんて、1本当たり役があれば幸せだよ。

 それをこの人はいくつあるの?って感じだもんな。

 天性のスターと言えばそうだろうが、それでも多すぎる。
 
 なんて言っていいか判らない。


 水谷さんのことはおいておいて。



 西村さんも奇特な運命を辿った作家だ。

 だから作家なんだろう。

 普通の人生や幸せを送れる作家はまずないよ。


 必ず不可思議なことがついて回る。

 西村さんもそういう人。

 だからここまでこれた。


 幸せだよな。


 私は…どうだろう?

思い出を語るには早すぎる

2011-01-21 21:00:00 | 


 文藝別冊 つかこうへい 笑いと涙の演出家 河出書房新社


 無性に本が読みたかった。
 それで見つけて手にとった。


 今は私には何を思い出すのも早すぎる。思い出を語る時じゃない。


 でも本はゆっくりとゆっくりと読んでいく。








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六月六日生まれの天使

2011-01-10 13:00:00 | 
 まだ読んでる途中なので、読後感想と行ってしまうとまずいだろう。

 中途感想、みたいなものだ。

 文春文庫から出ている愛川晶さんの作品です。

 実はこの作家さんの話は初めて読みます。
 本屋さんで、タイトルを見て惹かれたのです。

 それはもう吸いつけられるように。



 古い映画ですが「エクソシスト」というのがあります。私はテレビでしか見たことがないので、もしかするとかなりえぐい部分はカットされているのかもしれませんが、悪魔の子、ダミアンの話なんですね。
 キリスト教なのかな、6が3つ並ぶことは不吉とされていて、その6が彼の髪の中に刻まれているんですね。

 六月六日なんて、まさしく、そこら辺を連想させたのです。

 本を読むスピードが異常に遅いので、やっと5分の1まできたか?くらいなんですが、そこでやっぱりこの6が1つのキーになっているのかなという感じを思います。


 言ってしまいたい。言ってしまいたいが、あまり書くと単なるばらしになってしまいかねない。


 でもこれは言ってしまっても問題ないでしょう。


 あらすじですから。


 主人公の一人称で書かれているのですが、恋人と思われる男と愛しあって、ベットから出てシャワーを浴びている最中に気づいてくわけです。

 自分は誰なんだ?ということに。

 記憶喪失ストーリーです。


 そこから自分探しをしていくのですが…こういう場合、何か理由があったから、そうなるわけで、自分が危険に巻き込まれた結果そうなったならいいのだけど、その逆ということもあるわけですね。

 自分がもしかすると、誰かを陥れようとしていた最中に自ら仕掛けた罠にはまって行く…。



 ほぼ書いてますね。



 でも読んだ方がいいですよ。大まかなことしか書いてません。

 そしてラストを知りません。


 またまたどんでん返しをしかけてくれているかもしれない。


 あると思います。



 ゆっくりですが、読み進めて行きます。







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東京島

2010-09-04 15:00:00 | 
 桐野夏生さん原作(新潮社文庫)の小説が映画化されるので広告が打たれてます。

 あれ、原作読んだんですよ。

 原作では見も知らない島に主人公の女性は最初ご主人と漂流してたどり着き、さまざまな理由で若い男たち、アジア人と思われる男たちが流れ着いてくる。

 日本人が多かったことから東京島と名づけ、それぞれの場所を渋谷、池袋と命名し、それぞれの場所に住み始める。
 元々食料や雨露をしのげる小屋を作ることができると言う条件があるので、あまり、食料を採る、家を作ると言うサバイバルはないんですね。

 あくまで突然流れ着いた無人島で20人近くの人々がどんな生活をして行くか…そこに焦点が絞られています。

 1番の特徴は女がたった1人しかいないということでしょう。
 しかも40を越えた女です。街ならばとにかく、もう若者や同年代の男たちからもちやほやされることが無くなる年齢です。
 それがたった1人しかいなくなったことで彼女の運命が大きく変わる。

 まあ、女性版ハーレムになって行くわけですよね。

 原作の女性はパッとした容姿の女性ではないんですが、映画では女優の木村多江さんが演じられるということでずい分雰囲気のある美人になっています。

 しかし、人はこうなっていく、それを原作では描いています。

 それが映画ではどうなって行くのでしょうか。

 楽しみなところですね。




 


 『まやかし嬢』
  
 
 【家族の絆を問うミステリィ】 幻冬舎ルネッサンス ¥1365

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占星術殺人事件

2010-07-31 21:00:00 | 
 1981年講談社出版の島田荘司さんの作品です。

 島田さんはこのトリックが好きだな~と個人的には思っていますが、もちろんトリックなど書けるわけはございません。
 ご興味のある方はご一読をお願いいたします。

 ふと、思い出しただけで、ずい分前に読んだ本ですから内容もうろ覚えですが、少し占星術を心得ていれば書けるなという気もした。

 そこ、じゃないですからね。そこに焦点を置いた作品ってわけでもない。トリックとして使った、そんな感じね。

 最近、占星術は古代ギリシャで体系を整えた、みたいな話を聞きまして、なんとなく懐かしくなったのです。

 古代ギリシャが。

 いろいろ問題がありますが、民主主義を行っていた国だし、かつて自然の中から真理を見出そうとする思想もありましたから、でて来ても不思議ではないだろうなって思います。

 島田さんからかなり話が逸脱してます。

 個人的には1984年に発表された「嘘でもいいから殺人事件」(集英社)とそのシリーズが好きです。島田さんの作品としては気楽に読めるシリーズで、かなり異質なんじゃないかな。
 島田さんもノッて書いていた作品のようです。

 私も好きです。
 あの、のりだけでやっちゃおやっちゃお、みたいな感じ。

 「占星術ー」はちょっと怖かったですね。呼んだのが10代のときだから余計ね。
 でも今なお愛される1冊です。





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