カーネギーホール

2008-10-22 17:20:37 | 日記風
 アーティストはそこへ立つのが1つの目標とも言われるUSAのカーネギーホール。私も名前くらいなら知ってます。
 でもそのホールの上がどうなってるって知ってました?
 
 そこって普通のアパートだったんですね。

 考えられますか?有名な劇場の上の階が普通に住民の住む部屋なんですよ。

 日本じゃあり得ないでしょう。
 仮に小さい所ならちょっと寝泊りできる空間はあるかもしれないけど、普通ないですよ。

 しかも家賃が60年住み続けてる方が据え置きで5万4千円とか言ってましたよ。
 あり得ないでしょ。
 カーネギーホールでその上のアパートがそんな値段で住めるなんて。

 絶対何か降りてくる。芸術の神が知らない間に降臨してるよ、絶対。
 そんな奇跡のような場所に住めるなんてそれだけで凄いよ。

 けれどそろそろリハーサル場にしたいとか芸術教育の場として新たな展開をしたいとかで、住人に立ち退きが迫ってるらしいです。

 揉めてるらしいです。

 揉めるでしょう。

 だって近くに同程度の値段で新しい所を探してくれるとか言ったって、これ以上の好条件はありませんよ。
 劇場の上!聖域の上!

 昔、小劇場で公演をした時、公演中はみんな家には寝に帰るだけだから、いっそ寝袋でも持ってきてキャンプ感覚で舞台の上で寝た方が合理的じゃない?なんて意見がありましたが、これはこれで魅力的です。
 
 夜中に何かが降ってきてあり得ない作品を書かせてくれるかもしれない。
 書かせてくれるかもしれないが、そこは墓場が近かったので、違う何かが来そうな気もした。

 けれど、そういうこととは根本的に違うもの。
 60年、カーネギーホールの上に住み続けてるんだもの。拒否したくもなるさ。

 最終的に立ち退かざるを得ないのかもしれませんが、その60年とは金銭に替えられない魔法にかかった日々じゃないのかしら。

 あるんだなぁ、そんなこと。

 私なんて部屋見に行ったって、定食屋の2Fとか信販会社が2、3軒入ってるビルの上とかしかなかったもん。

 日本ももうちょっと考えたら、もっと秀でた芸術家を輩出するかもしれないのにねぇ。
 なんかそんな話を聞いちゃうと残念なことだと思ってしまう。


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