どこかで事件が起きている

　物事って自分の知らない所で起きているもの。
　知らない所で世界は進んでる。

　稀に自分の周囲でも起こるけど。

　久々にウオーキングに出た。ちょうど角を曲がって過ぎ去る車が１台。
　と思ったら、ボトンと荷物を落として行った。

　この時点で車と私の距離は既に５、６メートル。「落ちましたよぉ」って追いかけられる距離じゃない。
　ってか、車だし。あっちの方がどう考えたって進みが速い。アニメもどきに「落ちましたよー」って追いかける気はなかった。

　荷物、この辺に置いといたら後で気づいて戻ってくるかと思ったけど、歩行じゃないからね。そのまま戻ることは出来ないから。

　無くなったら、後で大騒ぎさって代物だったから、もう交番届けた方がいいかなって、ウオーキング中断で近くの交番に向かった。

　前に落し物を届けた時の記憶が甦った。拾得物っていうんで、書類に名前とか書かされて結構めんどかった。それ、思い出したら別にこっちが悪いことしてるわけでもないのに、突然足が重くなっちゃった。
　
　けど、乗りかかった船って奴でしょう

　交番に行ったら、「お礼はいりますか？」と聞かれた。
　「いりません」
　「いつ、どこで拾いましたか？」
　それを説明したら、解放された。

　所要時間、１分もなかった。

　誰かの手に荷物は帰るでしょう。どういう手順で帰るか知らないけど、突然交番から連絡が行ったら、びっくりはするな。

　ちなみにウオーキングは中断されたまま再開されませんでした！

　別にそれを理由にしたかったんじゃない・・・ぞ？