鬼の住む場所

　〆切が終わった途端突然気持ちが楽なりました。

　その変幻振りはなんなの？と言うくらい突然心が変わった。

　まさしく憑き物が落ちたが如く。
　
　朝起きて夜寝るという生活も良かったのかも知れない。やはりもののけが活動するのは夜中ですからね。この時間に起きてると余計なものがとり憑いてこないとも限らない。

　常日頃考えていることは大事。常に人は自分の考えている方へ行き易い。
　私って怪我し易いからって思ってると、わざわざ危険な工事してる道の方へ歩いて行っちゃって、ほらやっぱり怪我したわってことになりかねない。

　元々あまり明るくない性格のせいか、あまり明るい物語を書けない。なのに今回は、何故か判らないけど、「恋が叶う」「親子が労わりあう」って本人にはない明るい話しが書けるよになった・・・と思う。それは私にとってプラスなことをもたらした。

　何が私の身に起こったのか？
　
　エンターテイメントだから、人を元気付ける、勇気付けるようなものを作りましょう、みたいなことを言われてきたんですが、ここへきて実践ですか？と言う感じです。

　私の中でなにか納得することがあった。
　
　役者でも作家でも、失恋する役を演じたり書いたりしていると不思議に現実もそのようにリンクしていくものですが、逆も勿論あるわけです。
　
　恋が叶う役を演ずれば、書けば、そのように現実が変わっていく・・・。
　
　変わっていけ。

　心の中から人を傷つける鬼が去った後は、そこへ何が来るのでしょう？それをしばし確かめてみたい。