この本は2010年9月25日に第一刷が発行されていて、年金問題・薬害肝炎問題・大分での教員採用試験問題・食糧自給率の問題などが書かれている。これらの問題、私の頭の中では3・11の震災や原発事故があったせいできれいに忘れ去られていた。
本の中でフィリピンの女性には、日本の就労ピザはプラチナチケットに移るそうだけれど、原発で見えない放射性物質が拡散された今の日本は、プラチナチケットなのだろうか。
辛坊氏は日本の現状と未来を客観的に判断されていて、危機意識を持つと同時に希望も抱いている。
飢餓と混乱、破壊と流血の修羅を避けることが出来るのは、この国の住人である「私」であり「あなた」なのだと最後に書かれている。
昼間テレビを見ていたら辛坊氏がゲストだった。
辛坊氏が府知事に立候補した際には、たかじんが強力にバックアップしてくれるそうだ。
しかし本人は否定していた。
55歳になったら自分の好きな事をする為に、読売テレビを退社したそうだ。
そしてヨットで世界一周することが夢だったと語った。
でも私は疑問に思ってしまった。
本当にヨットで世界一周をしたかったら、土曜日の朝のテレビ番組も辞めているのではないかと。そして本当に府知事に立候補することがないのだったら、はっきりと「興味がありません」と発言するような気がする。
政界への出馬は否定していても、辛坊氏は橋本知事にすごく期待していて、自分の力を貸そうとしている。
でも「自分でなくてもいいのではないか」と考えている。
自信がないということかな。
日曜日のたかじんの番組で、菅首相がダメなら次の首相は誰がいいかと、出演者達がそれぞれ人物名を書いていた。
その中の誰ひとりとして自分の名前を書いた人はいなかった。
人の批判は散々しているのに、自分が首相になってやってやろうと言う人は一人もいなかった。
私は辛坊氏に大阪市長選に出馬して欲しいと思っている。
人にはそれぞれ自分なりの目標や使命があるとは思っているけれど、今度は大阪の市民の為に動いてもらいたい。
「自分でなくてもいいのではないか」
大阪の現状・日本の現状を知っている辛坊さんだからこそ、出来ることがあるはず。
たかじんや橋本知事が説得してダメでも、綺麗な奥さんや可愛い子供が説得すればどうにかなるのでは。