いつも利用していた美容室。
また利用しようとサイトから予約を入れようとしたら、担当の人がいなくなっていた。
どうしたのだろう?
お店の人に聞いてみようか?
教えてくれるかな?
何かトラブルでもあっていたら、教えてくれないだろうな?
わからないまま自分の中で、結婚して遠くに行ったのかもしれないと思うようにした。
それから私の美容室難民が始まった。
サイトで探して、よさそうなお店にいってカットなどしてもらう。
可もなく不可もなく普通が続いて、何か決定打にかける。
あるとき対応の悪いお店の担当にあたり、あらためていなくなった美容師の良さが再確認された。
シャンプーの後に、その人から軽く頭のマッサージをしてもらうのがとても気持ちよかった。
指の押し加減が自分に合っていた。
ありのままの自分でいられる存在。
いなくなってから1年位経った頃、美容室難民だった私がサイトで見つけた美容師。
遠くに行ったかもしれないと思っていた美容師に似ている。
名前は一緒だけど、この人だったかな?と確信がもてなかった。
コロナになってから、マスク姿しか見ていない。
人の顔って、正面から見る顔と横から見る顔と、髪型でも違って見えるときがある。
はたしてこの人は、私が探していた美容師だろうか?
ドキドキしながらお店を訪れる。