廃異不思議探検隊/(SEASON2)

Wast different wonder expedition.(SEASON2)

特攻艇震洋手石基地 5

2015-08-08 00:23:00 | 廃墟A
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 壁に

 飛練 四十期

 轟沈

 昭和二十年五月

 と彫られている。

 飛練とは、海軍飛行予科練習生のことですが、昭和19年夏以降は、教育も停滞し、飛行機乗りに成りたくて教育を修了しても航空機に乗れない者が多く、代わりに水中特攻回天、水上特攻震洋、人間機雷伏龍等、航空機ではなく特殊潜航艇に回される者がいた。

 轟沈とは、瞬く間に沈めたと言う意味です。




 こちらは、特攻隊員なのか壕を掘った人達なのか

 菅原 邦夫
 岩本 博
 稲葉
 杉原 一久

 と名前が掘られている。

 この方達の所在は、県外なのか地元なのか気になるところですね。




 入り江の先へ行ってみます。まだ何かあるかもしれません。

 岩と岩の間を飛び越えて行かなくてはならない危ない場所もあるので、運動神経に自信がない方はお進め出来ません、万が一海に突っ込む場合、BANZAAI!\(^o^)/と言って落ちてください。




 後で、先程の岩の階段を登って行きます。




 隣の磯に来ました。

 しかし良い磯ですね、南伊豆まで来ると手着かずの自然が残っています。




 このコンクリートの渡しは、最近の物でしょうか

 引き潮なので、島へ渡れそうです。

 私達は果敢に磯を進みます。

 穴はなさそうです。

 外海側に行き、高い崖が波で豪快に削られているところを見たら、急に浮ュなりました。
 いつ大波が来るかもしれません、誰もいないわけです、早く戻りましょう。(汗笑)




 伊豆諸島の島々が見える良い景色でした。

 戻る際、磯で昼食を摂っていたら、漁船が通ったので、見ていたら、急にザボンッと大きな波が来て、焦りました。(笑)
 こう言うのが危ないのですね、気をつけましょう。^^;




 さて、先程の石段を上がって来ています、道が崩れて無くなっています。




 下は海です。ふざけていたらアウトです。
 木に掴まって必死に渡ります。

 「ハヤトさん!?これ洒落になんないよ、俺メタボ気味なんだから、これ落ちたら終わりだよ、必死だよ。」




 「そう?大したことな...ぅゎぁ-、高いよー。でも良い景色ですねー^^;」
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特攻艇震洋手石基地 4

2015-08-05 00:32:00 | 廃墟A
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 穴の入口に溝があります、何のためでしょうか?




 内部は、細長く、そこそこの奥深さがあるので、何艇か入れていたのでしょう。




 この入り江(第一入り江)にある格納壕を探検したので、先へ進みます。

 波打ち際を海に落ちない様に気をつけて歩いて行きます。

 潮が満ちて来ている時期は、危ないので、行く人は注意しましょう。




 また係留具がありました。
 ワイヤーも残っています、当時の物でしょう。

 手石、小稲での震洋の数は、50隻以上で、基地人員は200名ほどだったそうです。
 意外に大きな基地だった様ですね。




 隣の入り江(第二入り江)が見えて来ました。

 早速、奥に壕が確認出来ます!

 景色がジュラシックパークや007と言った雰囲気です。^^




 ふと 上を見ると、崖が階段状に削られた痕跡があります。

 なるほど!兵隊さんは、こちらの第二入り江に来る場合、私達の様に波打ち際は来ないですよね、歩き難いし海から攻撃されちゃいますよね、ちゃんとした道があったのでしょう、崖づたいなのか山から下りて来たのか、後で探検してみます!




 この壕は、大型でしっかりとした作りですね!出入り口がコンクリートで補強されています。

 おや?! あれは!? まだ一艇残ってました。\(^o^)/BANZAIflag1


 ちなみに右側にある土砂崩れの跡ですが、ゴミが上の方まであります、と言うことは、海が時化た時は、高波がここまで突っ込んで来ていると言う事ですね、さすが外海、こわい。




 聞くところに寄ると、この壕は、エンジン調整所で、一日中エンジン音がうなっていたそうです。

 そう言えば、この浜は結構広いのに他に壕がないです。
 もしかしたら、エンジン調整だけでなく、色々な装備を行う場所だったかもしれませんね。

 中に入ってみます。




 長さはなく、天井も高く幅もあり、明らかに格納壕とは違います。

 ちなみに漂流物が多く、皆足を取られて爪突いていました。^^




 震洋は、艇首部に250キロの爆薬を搭載し、敵艦に突っ込むボートですが、ロケット砲が装備されていたり、二人乗り用には、機銃が装備されていた等、また、後部から船外へ脱出出来る造りになっていた等、当初は、生還も考慮された設計になっていたことが伺えるそうです。
 陸軍でも同機種の特攻艇 マルレ を開発しており、震洋と共にフィリピンや沖縄戦に投入されたそうです。

 日本海軍 横須賀鎮守府 第1特攻戦隊 に属する 沼津 第15突撃隊・下田 第16突撃隊に本部を置く震洋隊の他、通称人間魚雷と呼ばれている海龍隊や蛟龍、回天等の水中特攻兵器も伊豆半島沿岸に配置されました。
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特攻艇震洋手石基地 3

2015-08-02 01:31:00 | 廃墟A
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 波打ち際にもう一つありました。

 ワイヤーが巻き付いています。




 穴の入口の壁に穴が開いています。

 丸太棒でも挿して、柵が設置されていたのでしょうか




 細長い穴です。

 満潮時は地面が水没するのですね。




 砂が綺麗です。

 壁の両側がまだ濡れているので、数時間前まで波が来ていたことが判ります。
 私達も早めに突っ込んで行かないと潮が満ちて来てしまいます。




 崖穴三つ目です。




 入口左側に金具が打ってあります。
 劣化してまるで木の様ですが鉄ですね。




 右側にも打ってあります。

 木が渡してあったのでしょうか




 更に何か打ってあります。
 外側は鉄で中がセメントですか
 戦争末期は鉄不足でしたからね。




 他にもありました。

 数十年物の物件は、殆ど物が残っていないので、少しでも残留物があると嬉しいです。^^




 それにしても、鉄も70年経つと木の化石の様になってしまうのですねー。
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