浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

瀬戸田と奈良をつなぐ

2005年02月06日 | 日常
「平山郁夫」という名前を聞いたことがありますか?もちろん有名人ですから、何を言っているんだと言われるかもしれません。でも時代の流れの中で日本画家の重鎮であるこの人も知らない人が多いに違いありません。もしかしたら名前は知っているけど、何者か知らない。あるいは日本画家であることは知っているけど作品は知らない人がいるでしょう。

そんな方には一度、因島の隣にある生口島(瀬戸田町)の「平山郁夫美術館」(http://www.hirayama-museum.or.jp/)を訪ねてみてもらいたい。百聞は一見にしかず、っていうしね。

でも僕は平山郁夫の宣伝をしたくて書いたわけではなく、僕にとって不思議な縁があるから、取り上げてみた。実は恥ずかしながら僕も瀬戸田町に平山郁夫美術館が出来るまで、名前を聞いたことがあるけど知らない人だった。瀬戸田町出身の日本画家がどうやら凄い人だと知ったのは就職した年だった。
僕は奈良の医療法人で働くことになったけれど、最寄の駅が近鉄「西ノ京」だった。降りてみると目に入るのは不思議な大きな塔が2つ。一つは歴史を感じさせるもので、もう一つは新しいものだった。そう、そこが「薬師寺」だったのだ。ここを横切るようにして通勤するんだけど、風情があって良いものだった。すぐ近くには鑑真の「唐招提寺」もあったから、寺好きには堪らないだろうなぁ。
そういえば、川沿いの歩道には、よく絵を描いている人がいたなぁ。

話は戻るけど、平山郁夫である。瀬戸田町出身ということでちょっとは興味があった人が、2000年(平成12)12月31日、構想以来約三十年をへて、奈良薬師寺玄奘三蔵院《大唐西域壁画》(7場面・13面/縦2.2メートル、総延長約40メートル)を完成させて、そのお披露目があったからグッと身近になった。僕にとっては縁があるのかなぁと思い、そのイベントを見に行こうとしたんだけど、なにせ人が多い。いつもは少ない西ノ京駅のホームがいっぱい!年配の人が多かったけど・・・。とても見に行ける状態ではなかったのです。
そして観ないまま因島に戻ってきて、いつかは平山郁夫美術館に行こうと思いながら、まだ行けていないのです。(そう、訪れてみてくださいと言いつつ、自分も行ったことが無いのです。)



ベストアルバムについて

2005年02月06日 | 音楽
音楽のCDを買うときに、何を基準にして買うのか。それは人それぞれだと思うのだけれど、結構考えるのが、そのCDの中身(曲)が買うだけの値打ちがあるかということだと思う。正直、今はレンタルしてパソコンに落としてCDに焼くことだって出来るわけだから、わざわざ買ってまで・・・という気持ちになる人だって多いに違いない。まあ、僕もその一人なんだけど。

音楽業界はその影響を大きく受けてなのか、パソコンが普及し始めたと同時くらいにベストアルバムやコンピレーションアルバムを多く発売するようになった。もちろん、そのアーティストのベストアルバム(ベストというからには良い曲ばかりなんだろう)だったら、はずれも無いだろうから・・と買うわけだ。それがベストアルバム偏重の売れ行きを作っているんだと思う。

ベストアルバムやコンピレーションアルバム自体を全否定するつもりは全く無いことは先に言っておく。初めて知ったアーティストや昔から沢山のCDを出しているけど最近になって興味を持ったから、この人のどの曲が良いのか分からない、なんて人には凄く便利だし、重宝するものだと思う。
でも、僕なんかにすると少なくともベストアルバムやコンピレーションアルバムみたいなのは自分で選んでカセットテープなんかに編集しながら作っていたもんじゃない。それが楽しみだったし、自分なりの好きな歌なんかもあるわけですよ。それがアーティストに「これがベストアルバムですよ」と言われても、じゃあ今まで買ったあんたたちの曲はなんだったんだよと思ってしまうわけです。

まあ、何が言いたいか分からなくなってきたけど、売れなくなってベストアルバムを出したり、お金稼ぎのためだけのベストアルバムは勘弁してください。そうではなくて、本当に伝えたい歌があって、それを形として残すためのアルバムを作ってください。まあ、そういうことです、はい。