浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

サッカースタイル

2009年06月06日 | スポーツ

久しぶりにサッカーのことを書いてみたくなりました。

ヨーロッパのチャンピオンズリーグでFCバルセロナが優勝しました。そして様々な監督、選手、メディア、ファン、その他大勢の人たちが、そのサッカースタイルを賞賛しています。ショートパスを主としたボールポゼッションを重視し、一つのボールに沢山の選手が関わっていきます。

勝負の世界では、「内容」よりも「結果」を求める傾向にあります。しかし、この場合は例え結果を残したとしても、手放しでは褒めてもらえません。だからといって、いくら内容が良くても結果を残すことが出来なければ、これまた評価してもらえません。

この度のバルセロナは、この「内容」も「結果」もきっと、サッカーに関わっている人たち全ての理想がそこにあるのだと思います。多くの人たちが、このサッカースタイルが今後の世界サッカーのスタンダードになるであろうと語っているのも、本心としては「無理だろうけど、そうであって欲しいよな」との願いからだと思われます。

さて、話は変わってサンフレッチェですが、実はバルセロナとは少しスタイルが違うもののコンセプトとしては似たようなサッカーを展開してます。オシム監督のもとで一緒に指導をしていたペトロビッチ監督は、オシム監督と同じように「ボールも人も動く」サッカーを理想としていて、とにかくボールポゼッションをしっかりして、多くの選手が関わって攻撃を構築します。実際に観ていて楽しいサッカーをしています。

しかしながら、サンフレッチェからは日本代表選手は槇野選手しか選ばれていません。決してサンフレッチェがリーグで結果を残していないわけでも、良い選手がいないわけでもありません。Jリーグでも上位に位置しているし、内容もどこのチームと対戦しても相手チームの監督・選手が評価してくれています。選手にしても佐藤寿人選手や森崎和幸選手、柏木選手、青山選手など各年代別代表を経験してきている選手が多くいます。

では、なぜ日本代表に選ばれないのか?

それは、オシム監督時代の日本代表と岡田監督になってからの日本代表の選手の顔ぶれをみるとよく分かります。オシム監督の頃に初めて選出されたジェフ千葉の選手(移籍した選手も含めて)で、現在も選出されている選手は一人もいません。(阿部選手はそれ以前から代表に選ばれています)

これらから想像すると、サンフレッチェがたとえJリーグやナビスコ杯、天皇杯で優勝したとしても、きっとW杯のメンバーには誰も選ばれていないんじゃないでしょうか?