浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

旗日

2013年05月17日 | 日常

先日、デイサービスの利用者の方が「来週は旗日だから、ここもお休み?」と若い職員さんに聞いていました。

若い職員さんは何を言われたか分からずに「???」といった感じで首をひねっていました。

すると、僕と同年代の職員さんが横から「来週の月曜日は祝日でも、ここはありますので、お迎えに行きますね。」と返事をしてくれていました。

そうです。国民の祝日には国旗を掲げるという習慣があったので、旗日と呼ぶのです。

たしかに僕が昔の頃は祝日に国旗を掲げている家が多かったですが、最近は見ることがありません。

若い世代では知らない人の方が多いかもしれません。

一応、知っている人がいるかどうか、気になったので、他の職員さんたちにも聞いてみることにしました。

すると、やっぱり20歳代の職員さんのほとんどは「何ですか?それは?」という返事だったのです。

もう「旗日」という言葉自体が死語なのかもしれません。

こんなふうに言葉の意味が失われていくんだなぁと思っていた僕に年配の職員さんが、そっと教えてくれました。

「はまとこさん、旗日ってね、女性の生理の日を指すこともあるから、あんまり言わない方がいいかも・・・」

えっ、知りませんでした・・・。

僕、平気で若い女性職員さんに「旗日って知ってる?」って聞いていましたよ。

とっても恥ずかしいんですけど・・・。

僕が若い職員さんに感じたジェネレーションギャップを年配の職員さんも僕に感じていたわけですね。

いや、「自分は知っている」と思い込むことは恥ずかしいことなんだと実感した出来事でした。


花祭り

2013年05月17日 | 日常

今朝のこと、母親が「今日は卯月八日だから、甘茶があるのよ。」と話し始めました。

続けて、「他のところは分からないけど、このあたりのお寺は旧暦でするから、今日は人が多いかしら。」と言ったところで、やっとピンときました。

花祭りのことです。

子どもの頃にお寺に連れて行って貰って、水筒に甘茶を貰って帰ったことがあります。

灌仏会とも言うそうで、調べてみるとこんなふうに書いてありました。

灌仏桶を置き、甘茶を満たす。誕生仏の像をその中央に安置し、柄杓で像に甘茶をかけて祝う。甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時、産湯を使わせるために9つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来する。宗派に関係なくどの寺院でも行う。甘茶は参拝者にもふるまわれ、甘茶で習字をすれば上達すると言われたり、害虫よけのまじないを作ったりもする。

俗に言う「花まつり」の名称は、明治時代グレゴリオ暦が導入され、灌仏会の日付の読み替えが行われた後の48日が、関東地方以西でが満開になる頃である事から、浄土真宗の僧・安藤嶺丸が提唱した。それ以来、宗派を問わず灌仏会の代名詞として用いられている。お寺が経営している幼稚園保育園では、こちらの名称の方がよく知られている。子どもたちにとっては甘茶をいただく日であり、また稚児行列を出す寺も多い。仏教系の学校でも行う場合が多い。

僕の中では48日がお釈迦様の誕生日(アトムの誕生日)というくらいの知識しかなかったので、母親が発した言葉にすぐには返答できませんでした。

なるほど、自分に知識が無いことによって、人の話していることの意味が全く分からないことも沢山あって、それが失礼にあたることも沢山あるんだろうなぁと実感しました。

そして、自分自身が他の人に話をする時に、相手が分かっているだろうと思って話をすることで相手を困らせていることもあるのだろうと思いました。

これを感じられたのもお釈迦様のおかげでしょうか・・・。