JR福知山線の事故が起きて今日で10年が過ぎた。
あの日、悲惨なこの事故を夫の入院している病院近くの民宿のテレビで知った。
3月31日の早暁夫が2泊の予定で来ていたホテルで倒れて、それからずっと私はその
民宿を定宿にして泊まり込んでいたのだった。
辛かった。自分の身と置き換えてまたこんなに多くの被害者とその家族がいる。
夫は生きている。その当時はきっと意識が戻ってくれるものと信じていた。いや、信じ
たかった。
一瞬のうちにこんなに多くの何の罪もない人々が突然事故に会う。こんな理不尽なこと
があっていいものか、悲しみに打ちひしがれる家族の心中を考えると堪らなかった。
しがらき鉄道の衝突事故がまだ記憶に残っていた。それなのにまたどうして・・。
当時の社長は罪に問われなかった。でも事故にあった人たちの苦しみは続いている。
人災で人が犠牲になるようなことだけはなくしてほしい。