悔しいけれどわたくしは本を読む速度が遅い。
(息子は親に似ず子供のころから読む速度も読書量も多かったが)
働いていた時は忙しかったのにかなりよく本を読むほうであった。
今、暇人なのにかえってなかなか読めない。
まだ勤めていたころ、「速読術」というのが流行って試みたこともあったけれど
右上段から左下段の文字までさっと一気に読むなんて早業は到底無理と
棒に振った経験もある。
後に警察庁刑事局長をしていた友人と話していたら彼も「速読術」を試みた
と言っていたから、忙しい合間に読む必要のある本もたくさんあったのだろう。
宮城谷昌光氏の著作は好きで全作(多分?)読んだ。
中国の歴史上の人物が主人公の作品が多く、途中で「この人物は前に出てきた
〇〇とどういう関係だったっけ?」などと系図まで書きたくなったことも多い。
こんなことをしていたら時間ばかりかかって進まない。
「まっ!、いっか!」ということになるのだけれど、気にはなる。
まったく損な、自分でもじれったくなる性格で、ややこしい、似た名前の多い
ロシア作品はもう読めなくなった。
まぁ、急ぐこともなし、ゆっくりでいいか。