お昼のTVで北京の大気汚染が深刻化している状況が写っていた。
ビル街が白くなっていてまったく見えない。
米中貿易摩擦のせいもあるようなのだ。なんか「風が吹けば桶屋が
儲かる」みたいなまわりまわっての話だけれど今年は貿易摩擦のため
工場の稼働を制限しないので排気ガスを出しッ放しというわけである。
「儲かる」者は誰もいなくて(?)被害は日本に風に乗ってやってくる。
本当に迷惑な話で、今日はすでにソウルも汚染されていると出ていた。
北京市民も普通のマスクでは効果がなく、二重、三重のマスクをして
歩いていて、「外出を控えるように」のレベルではないらしい。
梅原龍三郎「北京秋天」の絵は青い空の下に広がる北京の街、天壇
などが描かれている。1940年前後の作品らしいからこのころの
北京は青空が広がっていた。
智恵子じゃないけれど「北京に空がない」と北京市民は思うのだ
ろうか?
この詩の最後は「あどけない空の話である」と結ばれているけれど
今や「空がない」のは深刻な話である。