花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「情景の殺人 Scene Killer」 森 博嗣

2023-10-13 19:33:25 | 活字もすっげえたまには読むぞ

XXシリーズと言う事になった模様。最初がFool Lie Bow=風来坊で2作目がはSong End SEA=尊厳死で・・・今回のSean Killer=蜃気楼なのか?

 

小川玲子&加部谷恵の女子2名の探偵事務所で、知り合いの探偵鷹知の紹介で受けた仕事は内縁の夫の浮気調査。依頼人はマイナな女優。調査対象はマイナな男優。二人の出演する部隊の稽古場の外で友人雨宮純と二人で張り込みをする加部谷。何やら稽古場が騒がしい?雪の上に女性の刺殺死体が??それは調査の依頼人だった・・・真っ白な雪の上胸にナイフ刺され殺される事件が実は過去にも起こっていた=雪上美女連続殺人。小川はそれを調べる刑事牛田とお近づきに。依頼人が亡くなって、仕事ではないのだが行きがかり上気になって事件の謎を追う小川と加辺谷。そして雨宮はジャーナリストとして、今回の事件の怪しい位置にいる舞台監督のインタビューを・・・彼の元妻も雪上美女連続殺人の被害者の一人だった・・・そして今回の舞台にもそんなシーンが・・・はたして新たな、そして過去の事件の真相は判明するのか??? って感じですかね。

 

このシリーズは相変わらずジワジワですね。今回もテイストはおんなじです。ミステリィとしては淡々と、そして事件は解決しても「心の部分の」謎をは最後に暴き切らない。加えてなかなか湿度の高い悩みを抱えながらマイルドな性格の?主人公(達)に起因する部分もあるのか。ミステリィ部よりも、登場人物たちのやり取りが読み心地の良さを誘いますね。地味ですが。結構好きで楽しみなシリーズになってきました。

 

面白かったです。

 

 

 

シリーズ過去作の感想↓↓↓↓↓↓↓↓

「馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow」森 博嗣

「歌の終わりは海 Song End Sea」森 博嗣

 



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