外資系金融会社をリストラされ、今はだれも住まない実家へ戻った了衛=39歳。そこは7世帯9人が過ごす限界集落で、自分以外はシルバーな田舎者。町の常識は通じないし、エリートだった自分の能力もこんな所では生かせないとか思ったりして・・・それでも、ここで生きてくためにと、何とか地域に溶け込もうとするが、足りぬ知恵は空回りして逆効果で結果つまはじきに。そして、誰かしらによる嫌がらせが続き、エスカレートし、極貧の中耐える了衛だったが徐々に・・・ってな感じ。
読むと嫌な気分になるミステリー=イヤミスってジャンルがあるけど・・・これは凄いな・・・だって、もう読むの結構つらかったもの・・・主人公含めて、登場人物すべてが嫌な奴・・・と言うか嫌な部分がきっちり浮き彫りになる視点で描かれてるし・・・救いも無ければ、この中で誰が救われても嫌だなって言う(笑) そんな話をこんな力のある作家さんが、もう渾身で描いてるわけで、読んでて「不快じゃないわけがない」ってなもんで・・・いやあ、ある意味凄い作品だと思うけど・・・さすがにtoo much・・・結果最後まで読むの止められなかった訳だけど・・・
非常に辛かったです。良い作品な気もするけど、面白かったですとは書けない・・・
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