人が死なない日常系のミステリー短編集。いわゆるコージーミステリって事で良いのでしょうか。
①学級会で起こったちょっとしたトラブル&謎に悩む若手小学校教師と相談を受けただ酔っぱらう酒豪小柄女子先輩と学級の生徒たち「さくらが丘小学校 四年三組来週の目標」
②文化祭前日にとある部室で無くなったパソコンを追う羽目になった会長が好きな副会長と副会長に最近玉砕した女子後輩「ライオンの嘘」
③好きな先輩をデートに誘ったら何故か新規開店の電気屋のバーゲンに朝から並ぶことになった僕は、結局割と幸せだったけどちょっとした謎が発生する「神様の次くらいに」
④探偵がシッターを?それに付き合わされた暫定助手はその近隣の公園から一個づつ無くなる"何か"の謎に挑むことになる「小さい物から消えよ」
ちなみにこれは
「推理作家が探偵と暮らすわけ」 久住 四季
の登場人物によるお話
⑤ある富豪の家族たちによるサプライズ誕生パーティに一つ紛れ込んだ送り主不明(仮)の謎をその息子の友人のサンディは解くことになる「デイヴィッド・グロウ、サプライズパーティを開く」
の5編。
ほっこり系のお話が並びます。「人が死なない」と最初に銘打ってるので最初からほっこりするスタンスで挑めます。全く毒がないわけでもないけど、良薬程度の苦みですかね。結果、なんかすごく気持ちの良い読み心地でした。ナイスです。⑤の登場人物=デイヴィッド・グロウに関しては彼が主役の未発表作もあるらしくシリーズ化出来たらなんてあとがきでも言ってるので楽しみですね。
非常に面白かったです。
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