大学で特に内視鏡では優れた知見と技術を発揮していた凄腕医師の雄町哲郎は、早世した妹の息子を育てるためにライフワークバランスを整えるために京都の地域病院へ移って来た。そこでは高齢者を中心とした患者に対して、独特の理念のもと患者の意向にマッチした医療を提供していた。大学時代から共に難しい内視鏡手術をこなした彼を高く評価していた准教授花垣は、哲郎の元で学べと若手医師の南茉莉を研修として送り込んでくる。茉莉は最初は大学とは全く違った哲郎の仕事に疑念も抱いていたが・・・そして花垣のアメリカ出張中に大学病院に難しい緊急手術が行われる事になり、出張の地より花垣がかつての盟友哲郎に依頼した内容は・・・そんな感じでしょうか。
この人の作品は、相変わらず表層に静かで穏やかな空気が流れています。そしてその下には熱いものが流れている。そして小難しくはならず、ヒューマンドラマとしてしっかりエンターテイメントですね。派手さは無いけどなかなかの佳作かと思います。良かったです。
面白かったです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます