クラスのいじめ問題にバランスを取りながらも誠実であろうとしてるつもりもあるが、結果逃げ腰&及び腰の中学教師穂刈。そんな折、自分の娘がいじめの被害で自殺未遂・・・一命はとりとめたが、自分以上に怒る妻。娘の前にいじめられていた少女からのいじめの主犯者の名前を告げられ・・・それをマスコミにリークしてしまう穂刈夫婦。さらにはネットに書き込む妻と、加害者家族として追い詰められるいじめ主犯者の家族たち・・・そんな折今度はいじめの主犯者少女が殺される??? さらには妹のためにずっと寄りそっていた穂刈の息子が参考人として任意同行され、被害者家族と加害者家族が逆転しマスコミが押し寄せて・・・家族崩壊を防ぐために穂刈は・・・そんな感じ?
マスコミ&大衆の悪意の描き方がえげつなくリアルなのは、この手の小説で定番ですがそのあたりもさすが中山七里と言う・・・矮小な普段の自分を棚に上げて、ふつふつ怒りがわいてくる(爆) 家族のため奔走する父=穂刈がカッコ悪い分だけ沁みますね。 落としどころは意外性よりは想定側でしたが、今作も楽しませていただきました。
面白かったです。
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