一部地域で広まる都市伝説のような物・・・映人と言う男がいる。本物の彼にたどり着け、依頼を受理された人間は思い出を一つだけ"再上映(リバイバル)"として再度体験できるという。結婚を控えた女性は大嫌いだった父親が殺された日を、結婚生活でイライラを募らせた女性は大好きだった最初の彼氏が亡くなってしまう直前のデートを、仕事で力を発揮できず空回りする男は自分が一番輝いた高校三年の文化祭当日をそれぞれ再上映で体験し・・・かつて不幸を引き寄せた女性が少女だった時ある犯罪者と邂逅しそこにある少年が一緒だったことがあり・・・一方で映人に関する悪意のあるデマや偽物による犯罪が・・・再上映はかなわなかったが、それでも映人に救われた少年はそんな事態に奔走して・・・って感じですか。
好きな作家さんで久々の新作、しばらく見落としてたけど大和駅ビルプロスのくまざわ書店さんのおかげで発見買えました。
で、読後に振り返るとややワチャっとしてる気もしますが、淡々としたペースで静かなテンションでの不安と優しさのバランスの取れた物語かなと・・・ガツっとは来ないですけどね、悪くないと思います。
面白かったです。
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