花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー」 アンソロジー

2023-06-18 01:07:47 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

購入後10年間放置したシリーズその①・・・・本屋さんにまつわる短編を10人の作家が書き下ろしたアンソロジーです。

 

本と謎の日々:有栖川有栖 → 本は読まないけど、本を愛する店長が書店で起こる謎を解く

国会図書館のボルト:坂木司 → 一定の層に素晴らしい書店が続く万引きのせいで危機になり男たちは万引き犯排除に立ち上がる

夫の弁当箱に石を詰めた奥さんの話:門井慶喜 → 書店で働く新婚ながらやらかした夫の弁当のおかずが一品づつ減っていきついには弁当箱には石だけが詰められていて・・・

モブ君:乾ルカ → 出勤前に本屋によるが本は買わないモブ君とバイトの私のおすすめのマイナなノンフィクションの本と・・・

ロバのサイン会:吉野万里子 → ロバの写真集のロバによる書店でのサイン会?もとい、写真撮影会 そこには旅を共にした相棒の姿はないが・・・

彼女のいたカフェ:誉田哲也 → ブックカフェで難しい本を読む知的な美女にあこがれて、彼女の抜けたところも目にしたら余計惚れて、彼女が来なくなってから何年か経ったある日・・・

ショップtoショップ:大崎梢 → スタバでされていた不穏な話を腐れ縁の友人が耳にしたばかりに、それを聞かされちゃったばかりに、書店で起こりうるトラブルに気づいちゃったんで・・・行くかと・・・

7冊で海を越えられる:似鳥鶏 → 遠恋を前にすねた彼女から送られてきた7冊の本の意味が分からず、それを購入したらしい書店に助けを求めに来た「整理屋」君は・・・

なつかしいひと:宮下奈都 → 母が亡くなり気力が失せて・・・大好きだった本も書店に行っても読みたい本が見つからない・・・そんな時出会った同世代の少女がきっかけでまた本を読み・・・

空の上、空の下:飛鳥井千砂 → 本が好きで契約社員として空港の書店で働く 読み捨てられる暇つぶしの本の販売にモチベーションが上がらない そんな時訪れた男性客の買った本に対して大変なミスを犯してしまい・・・

 

てな感じ。基本すべてミステリィ。これが放置してたけど・・・いや、どれもなかなか良いです。読み口が良いです。個人的に短編集は物足りないことも多いんですが、縛りのおかげか連作短編ほどではなくとも世界観が割と近くて、短編であることも良いテンポへとポジティブな要因になってますね。

 

面白かったです。

 



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