恩師のご著書「講演集」より
講演、四
「水」が教えてくれる自然の法則
水は高い所から低い所へ流れますが、これは自然の法です。
「法」とは、水が去ると書きます。
この「水」は、私たちにいろいろのことを教えてくれます。
冷たくなれば氷となり、熱を加えれば目に見えない気体となり、
常温では水として、融通無碍の姿を現わします。
この水差しに水を入れますと、忽ちにして水差しの形に従いますし、
コップに注げばコップの形に従ってきます。
水は、「方円の器」に素直に従いますけれども、
水としての本性は決して忘れません。
私たちは、一生の間にさまざまな環境に変わる場合があります。
女性の方は生まれ育ててもらった家から、やがて結婚して、
環境も教育も思想も全く違うところへ変わるのですが、
「私の育った所はこうだったから、コップの中には入らない」と言って、
頑張って喧嘩しているお譲さんがあります。
しかし、嫁げばその環境に素直に従わないと、幸せにはなれません。
水はどんな器の中にでも素直に従います。
~ 感謝・合掌 ~