恩師のご著書「講演集」より
講演、四
死に際して、私たちが救われるには
先の続き・・・
去年も三十一日の夜、大晦日でバタバタと忙しくしておりました時、
或るおじいちゃんが苦しんでおられて、ぜひ来てほしいと言われますから、
夜九時半頃に寄せてもらったのですね。
「ああ先生、有難いです。楽にしてもらいました」と、とても喜んでもらいました。
「心行」を家族の皆に読んで聞かせてやって下さいと言われますので、
「テープをかけて下さい。同じことですから」と言いました。
「今度はいつ来てくれますか」と言われますから、
「では、三日の夜また寄せてもらいましょう」と言って別れたのです。
ところが、二日のお昼前に「実はおじいちゃん、今朝八時過ぎに亡くなりました」と、
電話がかかってきました。
三十一日お祓いをさせてもらって、もう明けて二日には亡くなっているのです。
はかないものですね。
「三日には、先生ぜひ来てください」と言われ方が二日の朝には、もうあの世へ帰られました。
「おじいちゃん、死ぬまで先生のことを言っていました」と言われるから、
又、走っていったのです。
一年前は元旦、今年はお正月二日ですから、来年は三日になるのかと思っています(笑い)。
~ 感謝・合掌 ~