浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

日日に神の御胸に抱かれて
光の国に住める嬉しさ

「独り言」より。

2015-10-26 00:10:48 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


               第三章 天上界への道


     ◆完全無欠の神様が私たちの中に命として生きていてくださる◆


先の続き・・・

この私たちを取り巻く大自然も大宇宙も、すべて神様の意識の現れでないものはありません。
言ってみれば、それらは神様の御心の表現された神様のご神体です。
私たちの肉体もけっして自分のものではなく、神様から貸していただいているもので、
いつの日にかそれをお返しして、あの世に帰らなければならない借り物にすぎません。
この肉体が自分のものならば、「私は年をとりたくない」と思えば、年をとらないはずですし、
「白髪よ消えよ」と言えば消えなくてはならないはずですが、これはどんな方でも思いどおりにはゆきません。
肉体は時とともに移ろい変わる無常なものです。
こんなものに執着していては、心ははなはだ不自由です。
しかし、この借り物の肉体を動かしている生命エネルギーは形こそ見えませんが、
大自然や大宇宙を動かしているのと同じ一つの意識の働きです。
この姿なきものを神様と呼んでおりますが、この意識の中心が私たちにも与えられた心です。
私たちは何をするにもまず心を動かし、心を遣います。

意識するとしないとに拘わらず、その心の命令によって肉体が行動します。
ところが、本来は自由自在で無限の広がりを持つ心が肉体に同化して、
肉体が自分だと錯覚するところから、その自由性を奪われてしまいます。
私たちはそれぞれの個体を持っていますから、一人一人の身体も心もバラバラで、
ちょうど海面の上に多くの島が点在しているように、個々別々に分離しているかのように思っています。
しかし、それはそんなふうに見えるだけです。
寝ている時は意識が肉体を離脱しています。
幽体や霊体というもっとも波動の微妙な体に移り、あの世に行ってそこで浄められたり、
エネルギーをいただいたり、修行したりしています。
私たちは昼間起きている時は、10パーセントにすぎないと言われる表面の意識にいますが、
寝ている間はもっと深いところへ下りて行き、90パーセントを占める潜在意識に
近い想念帯の中で夢を見たり、それで魂の汚れが浄化されたりしています。
奥に行けば行くほど、個人の記憶や個人の感情想念の記録された自我意識や個体意識の
部分は少なくなり、やがて海底ではすべてが地続きとなっているように、集団や人類の
意識になり、最後にはそれさえも超越した宇宙意識とか神意識と呼ばれるレベルにまで
到達してしまいます。

これが神様の御心であり、大宇宙を動かしている意識と同根同質のものです。
それはすべてを生かし、育もうとする愛の意識であり、すべてを調和へと導く永遠にして
変わることのない巨大な意識です。
一人一人の心の奥に、内在する智慧に到達する教えである般若心経で説かれている
「内在する智慧」があります。これが神我の神意識です。
そこに到達するのに、この神我を覆っている思いの曇りを除く必要があります。
座禅して空を求めるのもその一つの方法です。
空になると努力というのは自己保存と自我我欲を滅し、神我を求めることです。
そうすると、「色即是空 空即是色」という形にも何ものにもたらわれない境地に達します。
しかし、別に誰もがそんな難しい修行をしなくてもよいのです。
当たり前の日常生活の中で、神様の御心を行なわせていただき、もしそこから外れた行為をし、
思いを出してしまったら、早めに反省し、その分だけつぐないの善き行為をすればいいのです。


                 ~ 感謝・合掌 ~






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする