浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

もろもろの集える人の
その中に法語り合う
友ぞうれしき

「御垂訓」

2020-05-07 19:15:38 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

インターネットが昨日夜10:00(2020/05/06)より機能して
おらず(プロバイダーより何の連絡もなし)、
本日只今まで投稿できませんでした。
皆様にご迷惑をおかけしましたことお詫び申し上げます。


~ 恩師の御著書「愚か者の独り言」より ~

           講演集 一 

     「組織には業がつきまとう」


今ここに寄せてもらいます道中の新幹線で、
隣り合せた男の方から、ある宗教に入って苦しんでおられる話を
聞かせてもらいました。
その方は戦地で1・5メートルの所に爆弾が落ちて意識不明になり、
耳の鼓膜に両方とも穴があき、目は片方が眼底出血して、以来ずっと
困っておられるそうです。

たまたま娘さんの家に行きました時に、見えなかった目が突然に見え、
耳もよく聞こえるようになったそうで、
そういうことがあって自分のほうから娘さんのご主人の信仰される宗教へ
入信を申し出たと話しておられました。
初めのうちはよかったのですが、
折伏とか題目とか選挙の時とか組織の活動というものがあって、
どんな組織でもそうですが、ことに宗教においては、
組織がなかったら広がらないのですね。
組織を作れば組織そのものに業がついて回ります。

組織ができれば信者さんを増やさなくてはいけない、
これも業の一つです。
組織を運営する為にはお金が必要になってきます。
そのお金を集めるというのも業です。
次に拝む対象を作り、お社とか御本尊とかを拝まされます。
そして信仰をやめようとしてその組織から出ようとすると、
やめたら罰が当たるという脅迫の業が出て来ます。
この宗教のもつ業の為に苦しんでおられるのです。
こちらから勧めるのではなくて、この方の教えはすばらしい、
お話が楽しい、
だから私達からその方をお呼びしてお話を聞きたい、
皆さんのほうから心について学びたいと言って来させていただく
―――これならば無理がないのです。




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