浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

有難や米一粒の一粒に
神の御命 我給わらん

「御垂訓」

2020-05-24 00:12:01 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の御著書「愚か者の独り言」より ~

           講演集 一

       「心のスモッグを払う方法」


先の続き・・・

幸せになる為には、まず日々スモッグを出さないことです。
腹を立てないことです。
「私は腹を立てたくないのだけど、周りの者が立てさせます」と
言いますが、仮に周りの者が腹を立てさせたとしても、
腹を立てているのは自分自身です。
苦しいのは自分自身です。

だから何としても自分を苦しめることは、
もうお断りしなくてはいけませんね。
でも、辺りの人々を見ますと、過去にスモッグをたくさん出しながら
自分が苦しいものだから、どの宗教に入ったらいいだろうか、
どこの神様に参ったらよく聞いてもらえるだろうかと、
今朝の新幹線の中の方のように宗教にすがり、
そして「一生懸命拝んでもご利益はありません」ということになります。

私は「ご利益などあるわけはありません」と言ったのですが、
自分がスモッグを現に出しながら、
ついつい苦しいものだから滝に打たれて行をしたり、
あの信仰をしたら救われるのだとか、不幸から
逃れられるのだとか言って次々に自分が心のスモッグを出していたら、
苦しみがとれることはないわけです。

まずこの心のスモッグを止めて、払ってしまえばいいのです。
そして、先に出したスモッグを消していくことです。
ではどうして払えばいいかと言いますと、
神の光を自分からお断りした世界ですから暗くて苦しい、
その暗い世界を一つ一つ反省して、
自分が過去にスモッグを出した原因を一つ一つ反省して、
神にお詫びをし、悔い改めた時に、その苦しみが払われます。


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「御垂訓」

2020-05-24 00:12:01 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の御著書「愚か者の独り言」より ~

                講演集 一

          「心のスモッグを払う方法」


だから、できるだけスモッグを作らないように、
以前に出してしまったスモッグは消さなくてはいけません。
これが私達の修行です。
これは初歩の話ですが、ピカピカに磨いたコップに奇麗な水を汲んで来ますと、
これは透明で綺麗なものです。
これが赤ちゃんとしてこの世に生まれさせてもらった時の私達の心です。

ところが怒り、愚痴、貪欲に足ることを忘れた欲望によって、
ちょうどインクをスポイドでもってポトンポトンと綺麗なコップの水の中に
落としているように、心を汚しています。
そのインクも最初はうす青くても、たくさん入って濃くなると真っ黒になってしまいます。
もう何も見えません。
そのような真っ黒になった心を、どうすれば綺麗な水に戻せるかと
言いますと、まず実践しなくてはいけないことは、インクを注ぐのを止めることです。
怒り、妬み、愚痴の無い綺麗な水を一滴一滴注ぐこと、時間はかかってもよろしい。

休みなしに注ぎましたら、やがてまた元の綺麗な水に戻ってきます。
常に水を注ぐと言いますのは、折にふれてこういう話を聞かせてもらうことも、
これも綺麗な水の一つです。
さらに、こうしなければいけないと言って努力することが次の一滴です。
この法則に従って常に努力してもらわねばなりません。
「ああいい話を聞いたなあ」と言って外に出たらもう忘れてしまったのでは、
何のご利益もありません。


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