~ 恩師の御著書「講演集」より ~
講演集 一
「戒名」について
あの「戒名」ですが、「○○大院殿○○居士」というすばらしい
戒名をつけてもらうと、莫大なお金がかかるそうです。
「あなたも立派な戒名をつけてもらっているでしょう」といいますと、
その殿様は「あれは何にもならんのう」とおしゃるのです。
いくらいい戒名をつけてもらっても、
それは亡くなった方には何の関係もないのです。
分からないからです。
その証拠に、あの世の霊の方と数えきれないほど
お会いさせてもらってお救いさせていただきまいしたが、
そういう方は皆、戒名は何にもならんとおしゃいます。
そして、呼び出す場合に戒名を呼んでも出て来ません。
自分のことだと分からないんですね。
俗名を呼んだら出て来ます。
「おい、はっつあん」と言うたらすぐ出て来ます。
「おい、熊さん」と言うたらすぐ出て来ます。
常にいちばん親しい自分の呼び名を覚えているんですね。
だから戒名なんか呼んでも出て来はしません。
そのようになっております。