~ 恩師の御著書「講演集」より ~
講演集、 一
「太陽系に見る調和の姿」
太陽系では太陽を中心として九つの惑星が回っております。
地球をはじめ火星、木星など九つの惑星と、三万何千個の
小惑星とが寄って、一秒の狂いもなく太陽の周りを動いています。
私達は気付かずに地球に立たせてもらっていますが、
時速二万数千キロの速度で太陽の周りを回っています。
そして地球は自転して二十四時間で一回転します。
先日四国で港から船に乗りました時、
ちょうど日の出前で朝日が糸を引いたように出て来ました。
ああ有難いなあと見ているうちに、
太陽は躍り出るが如くに山の上に昇って来られたのです。
その時私はまざまざと地球の自転の早さを見せてもらいました。
あの昇って行くスピードだけ地球が回っているのです。
地球一つを見ても、
太陽の周りを地球は自転しながら回っていることを
見せてもらうことができます。
もしも太陽を壊して地球をこしらえたとしたら、
何と三十三万個ぐらいできるそうです。
それ程太陽は大きいのですね。
太陽が仮にドッジボールの大きさとしましたら、
地球の大きさはどのくらいかと言いますと、米粒か、
米粒の半分ぐらいで、その距離はドッジボールの十メートル先に
米粒があるというのが、太陽と地球との関係に当たるようです。
その地球が道もない宇宙を三百六十五回と四分の一回転した時に、
ピタッと元の位置に戻って来るのですね。
百年間に一秒の狂いもなしに回っております。
これは地球がひとりで動いているのではありません。
九つの惑星が動くことで他を動かしているのです。
他の動きによって自分が動かされているのです。
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