恩師のご著書「思いの中に生きる」より
調和と中道
先の続き・・・
ところがまた、あの彫刻を
作られた方も名工だと思います。
骸骨が座っているようなのに、
何とも言えない慈愛、慈悲に
溢れたお顔に見えますね。
あれを見せてもらいますと、
どうしても涙が止まらなくなります。
それほど厳しい行をなさって、
そして、「このままいっては死ぬ。
死んでは悟れない」と思われた時、
川上の方からその歌声が流れて来たのです。
その時、お釈迦様の気持ちの中では、
もう本当にこれは天女の教えだと聞かれたのです。