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~ 恩師の「講演集」より ~
講演集、 一
「真の愛とは―――その愛の実践」
キリストは「汝の隣人を愛せよ」と言われました。
最も近い隣人である夫婦親子を大事にしなさいということですね。
では「愛」とは何でしょうか。
ある迷っている霊が出てきた時、
「愛の本質が分かっていますか」と尋ねると、
その霊は「男に裏切られて・・・」とかおしゃいます。
それは愛ではありません。
男女の愛は、愛でもその下に欲がついている「愛欲」といいます。
あの愛欲なるが故に、愛する方がもし心変わりされた時、
たちまちその愛は憎しみとなり、怒りとなり、怨みと変貌します。
しかし、本当の愛は怨みも憎しみもありません。
「愛」とはただ、させていただくのみ、他を生かす無償の行為です。
究極の愛とは自らを犠牲にして他を生かす行為ですね。
これが本当の愛です。
その極端な例があのキリスト最後の姿です。
生身に釘を打ち込み、自分を突き殺している人達にさえ、
なお「この人達の罪を許して下さい」と言っているのですが、
これは別に聖書を読んで知ったのではありません。
しかし、私達が正しい生活のうちに瞑想、或いは禅定を通して、
そういうことがはっきり分かってきます。
この話を大阪で話しさせていただいておりますと、突然、
何人もの方が大きな声をあげて泣き出され、
日本の言葉とは違う言葉とは言葉で泣き叫びながら出て来られました。
「あなた達は今私が話をさせてもらったことを、
あのゴルゴダの地において見ました。
イエスはまさにそのようにおしゃって亡くなられました」
と言って泣いておられました。
心の奥底で知っているのですが、
これは普通のこの世的な常識では考えられない心の世界です。
これが本当の愛です。
その愛をまず自分の家族の中に現わして下さい。
妻は夫に、夫は妻に、子は親に、
親は子に対してその愛を実践するのです。
その時必ず調和の光に満たされます。