恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白
先の続き・・・
「では、すぐに治してみましょう」と言って、演壇からお祈りしまして、
「どうですか」と聞くと、「治りました」という場面もありました。
私の一番前に七十代半ばの男性で、体格のいいお年寄りが
お見えになっていたのです。
そのおじいちゃんは戦争の時に足を怪我して以来、
足が痛くて曲がらないそうです。
「こんなものでも治していただけるのですか」と質問されました。
「やはり四十何年経っているものがいっぺんに治るというのは、
これは無理と違いますか」と、お答えさせていただきました。
治療の時間になりましたので、
服を着替えに行く時にそのおじいちゃんの足に、
「足の意識よ、しっかりしなさい。
あなたは自分の使命を果たしなさい」と言って、
「どうですか」と聞くと、
四十何年動かなかった足が突然動いたのです。