恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白
先の続き・・・
このように話しをさせていただきましたら、
癌の方の顔がだんだん安らいできました。
お話させていただく前はもう、
ものを言う気力も返事をする気力もなかったのですね。
それが、「そう思います」と返事をして下さるようになりました。
「死を宣告された方に死ぬ話しをしまして、
誠に申し訳ないことでした。
しかしこれは神様が持っていらっしゃいますから、
人間はどうすることもできません。
病気を治すのは医者ではなくて、
神様がその人の持っている寿命のところまで
持っていかれただけのことで、
医者はただ神の御業、自然治癒力のお手伝いを
しているだけであり、人間の預かり知らないことです。
私にはあなたの命を救う力はありませんが、
しかし祈ることはできます。
あなたの為に祈ることはできます。
どうぞベッドに寝て下さい」と言いって、休んでもらいました。
病気は昔から病魔といいますね。