生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

その場考学との徘徊(10) ブラックベリーの収穫

2016年06月06日 20時21分22秒 | その場考学との徘徊
ブラックベリーの収穫

我が家のブラックベリーの収穫が始まった。大方の果物の豊作は隔年だが今のところ連続の豊作のようだ。冬はすべての葉が枯れて落ちてしい、細いツルが残るだけので、日陰の問題はあまりないのだが、それでも、いつの間にか南側のフェンスが完全に覆われてしまったのは、少し問題だ。


今朝の収穫



ブラックベリーで思い出すのは、アメリカ大使館に勤務していた知人で、2000年の初めのころに愛用していた。話の途中で頻繁に引っ張り出して、なんでも調べられるようで、当時は不思議だった。
BlackBerryは、カナダ人が1999年に開発したスマートフォンで、欧米のビジネスマンを中心に初期段階では覇権を握っていたそうだが、今はすっかり衰退してしまった。当時は「会社のメールサーバーに届く電子メールに社外から手軽にアクセスできる」ことが他社よりも優れていたそうだが、技術はあっという間に追いつき、追い越されてしまった。そして、2013年2月には、「ブラックベリー日本市場撤退を正式発表 」の新聞記事が出てしまった。

 果物の豊作を続けることはさほど難しくないのだが、イノベーションの持続は難しい。イノベーションで急激に成長した企業は、衰退も急激になるのが理の当然のように思える。どちらかといえば、二番手、三番手が持続性に富んでいるようにも思えるのだが。