ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

眷属

2024-11-18 17:44:48 | 美術鑑賞
「眷属」 2024年9月21日-11月24日 龍谷ミュージアム
休館日/月曜日 開館時間/10:00~17:00

 眷属とは、仏菩薩など新興の対象となる主尊に付き従う尊格。私は、神の使いの狐や鹿だと思っていたが、違った。それだけではなかったんだよ~。


木造不動明王八大童子像のうち阿耨達童子坐像(金剛峯寺) 国宝。龍に乗っている。


右 神狐像(木山神社) 眷属というと普通はこれを思い浮かべてしまう。しっぽがピン!
中 木造十二神将立像のうち安底羅大将立像(興福寺) 国宝。頭に猿。表情豊かで躍動的。
左 大威徳明王像 前期展示のため見ず


二十八部衆立像のうち迦楼羅王立像(奈良国立博物館) 迦楼羅ってなぜか好き。

●梵天・帝釈天・十二神将立像のうち帝釈天・巳神立像(延暦寺) きれいに着物の柄が残っている。
●十羅刹女立像(実光院) ビーズのアクセサリーをしている
●矜羯羅童子(四天王寺) お目目がぱっちり
●木造不動明王八大童子像のうち指徳童子(金剛峯寺) 国宝。怒っている。表情が豊か。
●厨子入天川弁才天曼荼羅 (正圓寺)蛇頭人身の弁才天。眷属の子どもが愛らしい。
●釈迦三尊像(京都国立博物館) 扉が美しい
●四天王眷属立像のうち持国天眷属、・増長天眷属立像(東京国立博物館) 写実的


ベゼクリク石窟大回廊復元展示 中国・新疆ウイグル自治区のトルファン郊外にあるベゼクリク石窟寺院。ベゼクリクとは、ウイグル語で「絵のあるところ」という意味。その回廊を復元展示しているが、すごい!
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第76回正倉院展

2024-11-17 20:09:55 | 美術鑑賞
 ふぅ。少し自分の時間ができたので、今まで行ったけれども、ブログに載せていなかった美術展の感想をぼちぼちあげていきます。もう、会期が過ぎてしまったものも多数ありますが。

「第76回正倉院展」 令和6年10月26日-11月11日 奈良国立博物館
開館時間/午前8時~午後6時(金・土・祝日は午後8時まで) 会期中無休

今回も遅い時間に入るチケットを買って入場。閉館間際は好きなだけ真ん前でお宝を見ることができた。今年は、宝物のいいものが出ている気がした。模造品もあり、再現する職人の技に感心する。


右上 紅牙撥鏤尺
左上 緑地彩絵箱
中央 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡
下  新羅琴 截金がきれい。


右  花鳥背円鏡
中上 瑠璃魚形
中下 伎楽面 酔胡従 ユーモラス。
左上 花氈 好き。こんなフェルトを敷物として使うなんてお洒落。
左下 緑地彩絵箱 美しい。縁が玳瑁に似せて金箔に斑の模様。


右 鹿草木夾纈屏風 色のグラデーションがすばらしい。
左 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡


端 紅牙撥鏤尺
中 紫地鳳形錦御軾の模様 


上 瑠璃魚形
下 緑地彩絵箱


上 瑠璃魚形 ガラスの腰かざり。ガラスの塊を削って作ったとか。尾のところが薄く透けて美しい。
下 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡 七宝焼きの緑が透明感があって美しい


上 紫地鳳形錦御軾の模様
下 緑地彩絵箱の模様


上 瑠璃魚形
下 花鳥背円鏡 蝶々がいる。よく見ると少しずつ模様が違う


紅牙撥鏤尺 象牙を紅く染め、表面を削って白い象牙地の模様を出したもの。反対側の面に家が彫ってあるとは知らなかった。

●紫地鳳形錦御軾 ひじおき。真菰で形造り、肘があたるところは くり抜いて真綿をつめているとか。配慮がすごい。
●丹 包み紙に不要になった紙をつかっている。その紙から当時のいろいろなことがわかるのがおもしろい。
●沈香木画箱 さまざまな木で細かく模様を作り出している。当時は沈香のいい香りがしたのだろうか。
●漆彩絵花形皿 一つの木から、くっついた五つのお皿を作り出している。供物をのせる皿なので下から見上げることを考えたのか横にも絵。
●正倉院古文書正集 安拝常麻呂解の家に泥棒が入り、その盗品一覧も。褌とか盗んでいる!
●悲華経 光明皇后が五月一日に発願したので五月一日経とも。字が美しい。
●紫檀金銀絵書几 巻物を広げた状態で保つ道具で巻物を固定し、紙を通す細い隙間がある。よく考えてあるな。そして、美しい。
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「岩合光昭写真展 ご当地ねこ」

2024-10-29 23:03:26 | 美術鑑賞
「岩合光昭写真展 ご当地ねこ」 2024.10/12-11/17 美術館「えき」KYOTO
開館時間=10:00-19:30
NHKの人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」各地のネコと出会うこの番組は、日本全国47都道府県を完全制覇。全国のご当地ねこが大集合。



 各地の自然とねこのコラボ、さすがである。風景もねこも活きている。ねこの表情が豊かで ねこの人格が伝わってきそう。いやしい人はいるが、いやしいねこって、いないんだろうなと思う。


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「美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-」

2024-10-26 17:21:58 | 美術鑑賞
「美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-」 2024年9月7日~11月24日 細見美術館
開館時間/午前10時~午後5時  休館日/月曜日


喜多川歌麿「夏夜のたのしみ」


喜多川歌麿「階下の秘儀」

 一緒に行った友達は、グロテスクだと引いていた。局部を見せるためにアクロバティックな体勢をとっているような気がする。着物もからんで、手とか足とかどうなっているのやら。男根もデカすぎないか?
 「こんなものだと思わなかった」と受け付けない人は、周りの調度品や着物の柄に注目するのがいいと思う。
 北斎の春画作品の中で最も有名な「蛸と海女」の図で知られる『喜能会之故真通』を見ることができてよかった。
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虫展

2024-09-27 23:12:31 | 美術鑑賞
虫展 2024年8月9日-9月29日 市立伊丹ミュージアム
開館時間/10:00-18:00  休館日/月曜日


<玉むし物語>(明治26年の写し)



<針聞書>

●玉むし物語 なめくじが車をひいている
●鉄六枚張桃型前付臥蝶兜 蝶がついている
●鉄一枚張南蛮鎖兜 むかで(前しか進まないので縁起かつぎで。実際は後ろにも進らしい)付
●揚羽蝶紋鳥毛陣羽織 雉の羽の構造色で黒が青っぽくも緑っぽく見える
●図鑑のようなものすべて 精密

 毛虫は、葉(刃)を食うことから、縁起がいいとか。「ウルユス」は、ウルユ(組み合わせると空の字)+す→空すでお腹を空にする薬の名だとか。国立近代美術館所蔵の正阿弥勝義の飾器や高瀬好山の自在などは、本物のようで、さすが。おもしろかった。
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