ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『ジャングルの少年』『エンデュアランス号大漂流』『そして、奇跡は起こった!』『ビーバー族のしるし』

2015-05-24 20:21:45 | 
メルヘン・ケニギン咲きました

小学校の図書ボランティアの準備で必死になって本の下読みをしている。間に合うかなあ・・・。

『ジャングルの少年』チボール・セケリ作 高杉一郎訳 松岡達英画 福音館書店
アマゾン河で船が座礁し、乗客は救命ボートに乗って岸に避難。そこは、町や村から遠く離れたジャングルで、食料も銃もない。ふさぎこむ乗客の前に、1人のインディオの少年が現れる。少年は、部族の知恵で乗客たちを助けていく。
「水のなか、ピラニアに気をつけろ。水の上と陸の上、おせじ言うひとに気をつけろ」
「あらゆる努力したあと、できないと言え」など、少年の部族の長老の言葉がちりばめられている。少年の知恵や奥ゆかしさに現代人は、どうなのかと思う。
また、ボールのようになって河を渡る軍隊ありやジャガー、ありくいなどの動物の生態も精密な絵と共に楽しめる。

『エンデュアランス号大漂流』エリザベス・コーディー・キメル 千葉茂樹訳 あすなろ書房
『そして、奇跡は起こった!シャクルトン隊、全員生還』ジェニファー・アームストロング著 灰島かり訳 評論社
シャクルトンは、南極大陸横断を目指したが、氷に阻まれ、南極大陸にも到達できない。その上、船を失い、エンデュランス号の乗組員28名は氷の世界を一年近くさまようことになる。1人も欠けることなく、全員生還した事実を豊富な写真と共に語る。
不安な気持ちを隠し皆の前では明るくふるまう、乗組員の精神の健康を気遣うなどシャクルトンのリーダーシップがなけいれば全員生還は不可能だっただろう。隊員の生死は、希望を失わず、気持ちを前向きに保ち続けることができるかどうかにかかるからだ。波で体が濡れたままでマイナスの世界にいて、よく凍死しなかったと思う。10mを越す大波に追いかけられ、よく生き延びたと思う。すごい冒険だ。
『大漂流』の方が、本が薄く、字が大きいので小学高学年でも読みやすいと思う。『そして、奇跡は起こった』は、中学生以上向きか。

『ビーバー族のしるし』エリザベス・ジョージ・スピア こだまともこ訳 あすなろ書房
1768年、マットと父さんは、この森に住む最初の白人として引っ越してきた。丸太小屋を立てると、父さんは、母さんと妹を迎えに行き、大森林に残ったのは13歳のマット1人きり。白人の男に銃を盗まれ、熊に小屋を荒らされとアクシデントはあるものの、マットは1人で倒産の帰りを待つ。ある日、ミツバチの蜜を取ろうとして、ハチにさされたマットは、インディアンに助けられる。お礼にマットはインディアンの少年に白人の言葉を教え、インディアンの少年はマットに森で生きる知恵を教えることになる。
マットの成長が頼もしい。そして、インディアンの少年の行く末を考えるとなんとも言えない気持ちになる。
コメント
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