『最初の悪い男』 ミランダ・ジュライ 新潮社
43歳独身のシェリルは職場の年上男に片想いしながら、孤独な箱庭的小宇宙からなる快適生活を謳歌。9歳のときに出会い生き別れとなった運命の赤ん坊、クベルコ・ボンディとの再会を夢みる妄想がちな日々は、上司の娘が転がり込んできたことにより一変。衛生観念ゼロ、美人で巨乳で足の臭い20歳のクリーだ。水と油のふたりの共同生活が臨界点をむかえたとき―。
シェリルの生活のルールも妄想も ちょっとついていけなかった。なんで、クリ―とシェリルはそんなことになっちゃうのか。そんなことを言ったら、クリ―もシェリルの上司であるクリ―の両親もなんか変。カウンセラーも年上男のフィリップもだ。シェリルの妄想は、読んでいて現実との区別が曖昧になっているし。いったい、何が正しいのやら。自分では正しいと思っていても、世間では少数派の意見かもしれない。
ただ、シェリルのあふれるばかりの母性は、すばらしいと思った。だが、それ以外は‛?’
43歳独身のシェリルは職場の年上男に片想いしながら、孤独な箱庭的小宇宙からなる快適生活を謳歌。9歳のときに出会い生き別れとなった運命の赤ん坊、クベルコ・ボンディとの再会を夢みる妄想がちな日々は、上司の娘が転がり込んできたことにより一変。衛生観念ゼロ、美人で巨乳で足の臭い20歳のクリーだ。水と油のふたりの共同生活が臨界点をむかえたとき―。
シェリルの生活のルールも妄想も ちょっとついていけなかった。なんで、クリ―とシェリルはそんなことになっちゃうのか。そんなことを言ったら、クリ―もシェリルの上司であるクリ―の両親もなんか変。カウンセラーも年上男のフィリップもだ。シェリルの妄想は、読んでいて現実との区別が曖昧になっているし。いったい、何が正しいのやら。自分では正しいと思っていても、世間では少数派の意見かもしれない。
ただ、シェリルのあふれるばかりの母性は、すばらしいと思った。だが、それ以外は‛?’