『巨大おけを絶やすな』 竹内早希子 岩波ジュニア新書
しょうゆ、みそ、酒など、日本の伝統調味料づくりに欠かせない巨大な木おけ。日本固有のこの巨大おけを、つくれる職人がいなくなる! 「しょうゆ屋が、おけつくったら、おもろいやん!」――立ち上がったのは小豆島のしょうゆ蔵。最後の職人に弟子入りし、次々に降りかかる困難を乗り越えて、おけづくりの輪を全国に広げた奇跡の奮闘記。
いやあ、おもしろかった。巨大おけにさまざまな技術があるとは知らなかった。100年以上持つという巨大おけの作り方の技術がなくならなくてよかった。陶芸家が自分のためではなく、次の世代が使うために土を探して取り置いておくという話を聞いたことがあるが、それと同じ。次の世代のために木を植え、竹を育てる。たがを作るための真竹を探すが、なかなか見つからない。しかし、裏山に祖父が植えた真竹があったという話がいい。
昔の職人がメッセージを書いた側板の話も。(いっぺん桶はできあがると、側板の正直面はばらさない限り見ることができない。100年以上前の過去からの手紙なのだ。灘・伏見の酒樽には、忙しくて余裕がなかったのか落書きがないらしい)
長年使われている木桶をおおっている灰色のワタのようなものの写真が圧巻。蔵住みの微生物ががんばっているんだなあ。廃業した醬油屋さんからもらい受けた木桶で作ったもろみの色が変で、そこから作った醤油の味が納得できないものだったという話は微生物の奥深さを物語る。
無印良品でヤマロク醤油を売っているみたいだから、買ってみよう。
しょうゆ、みそ、酒など、日本の伝統調味料づくりに欠かせない巨大な木おけ。日本固有のこの巨大おけを、つくれる職人がいなくなる! 「しょうゆ屋が、おけつくったら、おもろいやん!」――立ち上がったのは小豆島のしょうゆ蔵。最後の職人に弟子入りし、次々に降りかかる困難を乗り越えて、おけづくりの輪を全国に広げた奇跡の奮闘記。
いやあ、おもしろかった。巨大おけにさまざまな技術があるとは知らなかった。100年以上持つという巨大おけの作り方の技術がなくならなくてよかった。陶芸家が自分のためではなく、次の世代が使うために土を探して取り置いておくという話を聞いたことがあるが、それと同じ。次の世代のために木を植え、竹を育てる。たがを作るための真竹を探すが、なかなか見つからない。しかし、裏山に祖父が植えた真竹があったという話がいい。
昔の職人がメッセージを書いた側板の話も。(いっぺん桶はできあがると、側板の正直面はばらさない限り見ることができない。100年以上前の過去からの手紙なのだ。灘・伏見の酒樽には、忙しくて余裕がなかったのか落書きがないらしい)
長年使われている木桶をおおっている灰色のワタのようなものの写真が圧巻。蔵住みの微生物ががんばっているんだなあ。廃業した醬油屋さんからもらい受けた木桶で作ったもろみの色が変で、そこから作った醤油の味が納得できないものだったという話は微生物の奥深さを物語る。
無印良品でヤマロク醤油を売っているみたいだから、買ってみよう。