仕事納め。神戸にも雪が舞った。
『カササギ殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ作 山田蘭訳 創元推理文庫
1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけ転落した事故なのか、あるいは殺人?その死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。病を抱えた名探偵アティカス・ピュントの推理は――。(上巻)その『カササギ殺人事件』の原稿を読み進めた編集者のわたしは激怒する。その原稿には、物語の最後の部分・タネあかしがなかったのだ。そこへ、作者アランの自殺のニュースが飛び込んできた。(下巻)
冒頭から私はだまされた。「アティカス・ピュントシリーズがあるのか・・・。知らんかった。図書館で予約しなくっちゃ」と思ってしまったのだ。
もちろん、「カササギ殺人事件」に引き込まれる。皆、怪しい。何が何だかわからない。「いったい、犯人は誰?」と上巻を読みだすとハシゴがはずされるのだ。
そして、下巻。「カササギ殺人事件」の失われた部分は発見されるのか?作者アランは、本当に自殺なのか?「カササギ殺人事件」の犯人を知りたいし、アランが死んだ真実も知りたいし。と二つの謎解きの楽しみがあるのだ。しかも、読み返すと意味がわかって「そうだったのか!」と二度めに読む楽しみもある。
上質のミステリだった。今年最後に読んだ本にふさわしい一冊だった。
『カササギ殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ作 山田蘭訳 創元推理文庫
1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけ転落した事故なのか、あるいは殺人?その死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。病を抱えた名探偵アティカス・ピュントの推理は――。(上巻)その『カササギ殺人事件』の原稿を読み進めた編集者のわたしは激怒する。その原稿には、物語の最後の部分・タネあかしがなかったのだ。そこへ、作者アランの自殺のニュースが飛び込んできた。(下巻)
冒頭から私はだまされた。「アティカス・ピュントシリーズがあるのか・・・。知らんかった。図書館で予約しなくっちゃ」と思ってしまったのだ。
もちろん、「カササギ殺人事件」に引き込まれる。皆、怪しい。何が何だかわからない。「いったい、犯人は誰?」と上巻を読みだすとハシゴがはずされるのだ。
そして、下巻。「カササギ殺人事件」の失われた部分は発見されるのか?作者アランは、本当に自殺なのか?「カササギ殺人事件」の犯人を知りたいし、アランが死んだ真実も知りたいし。と二つの謎解きの楽しみがあるのだ。しかも、読み返すと意味がわかって「そうだったのか!」と二度めに読む楽しみもある。
上質のミステリだった。今年最後に読んだ本にふさわしい一冊だった。
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