








☆第46話『黒幕は誰だ』(1973.6.1.OA/脚本=鎌田敏夫/監督=山本迪夫)
街に出回る麻薬を根絶させるべく、ボスは過去に何度も逮捕した事のある裏社会の男=三浦(藤 竜也)と取引し、弟の密売容疑を見逃す替わりに手を組み、麻薬組織の黒幕を引きずり出そうと持ちかけます。
大量の麻薬を買い占める組織の黒幕は、三浦にとっても煙たい存在。利害関係が一致した二人は、日活無国籍アクションの世界へと還って行きます。
三浦のスケ=洋子(奈美悦子)をマンションの自室に連れ込み、窓際に立たせてセクシーな姿をわざと見せつけるボスの奇行に、部屋を張り込む捜査一係の部下たちは戸惑います。
もしかしてボスの目的は、捜査とは別の所にあるのか? 三浦の美しい恋人を見て、身体の一部がHOT! HOT!!になっちゃったのか?
洋子は、三浦が組織に消される前に彼を逮捕して欲しいと懇願しますが、ボスは拒否します。
「俺はだんだん本気になって来た。三浦と組んでこの世界でのし上がるのも、悪くないと思ってな」
「……あなたがそんな人だとは思わなかった」
「もし三浦が死んだら後は俺が引き継ぐ。良かったらアンタもね」
部屋に盗聴機を仕掛けたマカロニ(萩原健一)たちは卒倒しますw やっぱりボスの目的は、ただのチョメチョメ!?
勿論そんなワケがなく、ボスは味方をも欺く巧みな作戦で見事、黒幕を引きずり出すことに成功します。が、激しい銃撃戦の末に洋子が、そして彼女を守ろうとした三浦も弾丸を浴び、命を落とします。
死の間際、三浦は自ら両手を差し出し、ボスに手錠を掛けさせ、こう言いました。
「俺はいつも、アンタに捕まったな……煙草くれないのか? いつもくれたぜ……手錠掛けてからさ」
で、ボスが煙草をくわえさせ、マッチで火を点ける寸前に三浦が息絶える。石原裕次郎と藤竜也だからこそ絵になる、切なくもハードボイルドな世界。
生き残った組織の手下に2発の弾丸を浴びせ、気がつけばボス以外のゲスト全員が死体となって道に転がる、『太陽にほえろ!』史上でも屈指であろう壮絶なラストシーン。
脚本はもちろん、熱烈な裕次郎ファンを公言する残酷大将=鎌田敏夫さん。藤さんがゲストであることを前提に、日活アクションの世界を意図的に『太陽』で再現されたんだそうです。
宍戸錠さんゲストの「帰ってきた裏切り者」も日活ぽくて面白かったです。裕次郎さんも元気で現役感バリバリでカッコいい❗️マカロニとゴリさんの掛け合いも楽しいですし、久しぶりに見るマカロニ編もいいですね。
ボスだけは最初からスーパーマンでしたが、他のメンバーがまだ優等生になってないのがマカロニ編の面白さですよね。山さんとゴリさんは特に活き活きしてるように見えますw
いきなり一枚目の写真に登場するだけで、
「おおっー!」
となります!
すごい!!!
藤さんも石原さんもカッコよすぎです!!!
これ刑事ものではないですね!
藤さんの尖ってるけど転落していく滅びぶりが当時の作風らしく何とも言えませんでした。
あがけど敗北する、たまりません!!!
あと、、、
石原裕次郎さんはあまり知らなくて、、、
物まねのゆうたろうさんの印象が強かったです。
電話してるかブラインド覗いてるかの印象しかありませんでした。
これまで何がそんなに大スターなのかわかりませんでしたが、、、
しかし、理解しました!!
ウルトラ大スターだったんですね!!!
ラストの銃撃戦のアクションたまりません!2回見ました!最高でした!!
ちょっと若いころの石原さんのアクション劇、見ようと思います!
石原さん、藤さん、タフで色気のある昭和スター、久々に見ました。
現状絶滅してますね、、、、
素晴らしいエピソードをご紹介いただきましてありがとうございます!!
私も最初は理解できなかったけど、お若い頃の映画をテレビで初めて観て、あまりに魅力的で衝撃を受けた記憶があります。たしか『陽のあたる坂道』か何かで、アクション物じゃなかったにも関わらず。
渡さん等は若い頃は若いなりに魅力が落ちるんだけど、裕次郎さんには年齢を超えた得体の知れない吸引力があるように思います。