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テキサス&ボン編の後半になって、徐々にボン(宮内 淳)が格好良くなって来ました。
別にそれまでダサかったワケじゃないけどw、ボンが最も精悍で格好良かった(と私は思う)1977年後半~'78年頃のルックスに近づいて来ました。
サファリジャケットのボタンを1つしか留めない、宮内さん曰く「ヤクザルック」の着こなしも、この辺りから見られるようになります。
けど、ボンにとって1年目となるテキサス&ボン編においては、目覚ましい活躍が見られたとはお世辞にも言えません。単独主演作は極めて少なく、テキサス(勝野 洋)はじめ先輩刑事たちのサポーターとしての出番が多かった。
テキサス亡き後もスコッチ(沖 雅也)に主役を奪われ、その半年後にやっとボン単独編が実現するも、僅か1クールでヒゲ男(ロッキー=木之元 亮)がやって来てしまい、再び「若手コンビ」として扱われる日々が続きます。
思えば不遇な新人刑事だったワケで、なのにあれだけの人気を獲得したんだから、それだけ稀有な魅力を備えたキャラクターであり、俳優さんだったんだと思います。
岡田チーフプロデューサーや小川チーフライターは、明らかに宮内さんを過小評価されてましたよねw ボンの凄まじい人気ぶりが「不思議で仕方ない」みたいなコメントばかりされてました。
それは時代の空気を読みきれてなかったからに他ならず、だからボンの後釜=スニーカー(山下真司)をジーパン(松田優作)の焼き直しみたいなキャラに設定し、視聴者にソッポ向かれちゃうワケです。ボンの人気ぶりをもっと正当に評価し、分析してくれてたら、『金八先生』に王座を奪われる羽目にはならなかったかも知れません。
あくまでテキサスとの対比、言わば引き立て役として生まれたボンボン刑事が、実は来るべき'80年代のトレンドを先取りした重要なキャラだった。『太陽』に革命をもたらしたのは間違いなくドック(神田正輝)だけど、その下地をコツコツ築いて来たのは、ボンです。これは決してこじつけじゃない。
ファンの方が、創り手より真実が見え易いこともある。……かも知れませんw 少なくとも、ボンの良さはファンの方がよく分かってました。
〜の件
僕も同感です。
製作陣は、松田優作と言う俳優さんの成功例の呪縛から、ずっと抜けられなかったんでしようね。
まぁ、それ以後は、ドック、マイコン、DJ以外はどこか焼き直しのような雰囲気は漂ってますが…(*^^*)
『金八』に負けたのは、まさにそんな「おごり」に対するしっぺ返しだったんだろうと思います。