ハリソン君の素晴らしいブログZ

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『パンドラの果実/科学犯罪捜査ファイル』2022

2022-04-24 19:40:15 | 刑事ドラマ HISTORY

2022年春シーズン、日本テレビ系列の土曜夜10時「土曜ドラマ」枠でスタートした、日本テレビとHuluの共同制作による刑事ドラマ。原作は中村啓氏による小説『SCIS 科学犯罪捜査班/天才科学者・最上友紀子の挑戦』。

一流大学の生命工学科出身である警察官僚=小比類巻(ディーン・フジオカ)が、科学に未来への希望を見出すべく、警視庁内に「科学犯罪対策室」を設立。

アドバイザーとして若き天才科学者の最上友紀子(岸井ゆきの)、元捜査一課刑事の長谷部(ユースケ・サンタマリア)を迎え、A.I.やVR、脳内チップ、ウイルス、ナノマシン、ゲノム編集といった、警察で対処しきれない「不思議で不可解な事件」の謎に挑みます。



さらに、小比類巻の大学時代の後輩で厚生労働省のキャリア官僚=三枝(佐藤隆太)、科学犯罪対策室をバックアップする刑事局長=島崎警視監(板尾創路)、捜査一課長の葛木警視正(西村和彦)、小比類巻の義母である聡子(石野真子)らが絡んできます。



小比類巻が科学犯罪対策室を設立した真の目的はどうやら、病死してすぐ冷凍保存された最愛の妻=亜美(本仮屋ユイカ)を、いつか科学の力で蘇生させること。不可能を可能にする科学への希望と、神の領域を侵しかねないタブーとのせめぎ合い、なんてのも重要なテーマになって来そうです。



初回を観たかぎり、これはなかなか面白い! かつてのヒット作『ガリレオ』シリーズ(’07〜’13)をもうちょいシリアスにしたような感じだけど、物理学と科学はまた違うだろうし、生命の尊厳みたいなことも考えさせられる内容は、こちらの方がより深いかも知れません。

それと、ハッキリ言って大根役者だと私は思ってるディーン・フジオカくんが、本作においては意外に光ってる。感情豊かな役だと演技力の無さが露呈されちゃうけど、今回の小比類巻みたいに科学「オタク」の捜査「マシーン」なキャラクターだと無理がなく、端正すぎる顔立ちも俄然生きてくる! シュワちゃんがターミネーター役で一番光ってたのと似てるかも知れません。

また、ベテラン刑事役が味わい深いユースケ・サンタマリアさんも魅力的だけど、しかし何と言っても白眉は岸井ゆきのさんでしょう。



「博士」と呼ばれるだけあって浮世離れした感じで、少女……というより少年みたいに見える最上友紀子の方が、主人公より明らかにキャラクターとして面白い!

それもそのはず、原作では友紀子が主人公なんですよね。そのままドラマでも彼女を主役にした方が良かったろうに、それじゃディーンくんが食われちゃうと判断したんでしょうか? あるいはネームバリューを優先したのか? いずれにせよ、そこにテレビ屋さんたちの弱腰を感じずにいられません。



しかしそれでも、とりあえず初回は面白かった。亡くなった開発者の思考を組み込まれたA.I.ロボットに彼の魂(らしきもの)が宿り、彼に恋してた助手(内田理央)がそれを確かめる為に罪を犯すっていうストーリーが新鮮で、科学の可能性を探求するメインテーマにも直結してて見応えありました。

このクオリティーを維持してくれるなら、少なくとも私にとって今季ナンバーワンの番組になる可能性も、大いにありそうです。

そんなワケでポートレートはヒロインの岸井ゆきのさん、そしてセクシーショットは本仮屋ユイカさんと内田理央さんのおしり対決! いやあ、本当にいいもんですね。


 


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