こちらは2004年に公開された、渡辺勝也 監督による日本映画。まだ仮面ライダーとスーパー戦隊の劇場版が2本立て公開されてた頃の作品で、約40分という「もうちょっと観ていたい」位のちょうど良い尺になってます。
当時、私はスーパー戦隊シリーズとは違う、他局のマイナー戦隊ヒーロー番組に脚本家として参加しており、勉強の為に観始めた『特捜戦隊デカレンジャー』にすっかりハマってました。
何しろタイトル通り刑事ドラマをモチーフにした作品で、若き熱血刑事たちの成長が描かれ、絶対的存在のボス(なぜか顔が犬w)がいて、銃撃戦あり、カーチェイスあり、お色気サービス(毎回の入浴シーン)ありと、明らかに『太陽にほえろ!』はじめ昭和の刑事アクションドラマにオマージュを捧げてるんですよね。
宇宙警察「地球署」のメカニック担当「デカスワン」として、昭和アイドルの象徴的存在である石野真子さんがレギュラー出演されてる点にも、創り手たちの昭和愛がヒシヒシと伝わって来ます。昭和の刑事ドラマフリークで石野真子ファンだった私がハマらないワケありません。
この劇場版は今回初めて観たんだけど、主役の刑事=デカレッド(載寧龍二)が好きになった女性(新山千春)が犯罪に関わってたり、その犯罪組織のボスが遠藤憲一さんだったりと、相変わらず昭和テイスト満載で嬉しくなります。
特にクライマックス、デカレッド絶体絶命の危機にヘリコプターで颯爽と現れ、ショットガンを撃ちまくるボスの勇姿が石原プロそのものでw、笑うと同時に胸が熱くなりました。
ストーリーは至ってシンプルながら、普段よりパワーアップされた見せ場をふんだんに盛り込んだ、TVシリーズ劇場版のお手本みたいな作品で、私は大満足しました。
元々『デカレンジャー』っていう番組の魅力が、そのシンプルさと熱さにあるんですよね。これより尺が長くなるとストーリーを捻らざるを得なくなるし、そうなると熱さがクドく(臭く)なっちゃうリスクもあり、やっぱり約40分っていう尺がTVヒーロー劇場版の理想形じゃないかと私は思います。
デカレンジャーは二人のヒロインも魅力的で、クールなエスパー捜査官「ジャスミン」ことデカイエローを演じた木下あゆ美さん、快活な三枚目キャラ「ウメコ」ことデカピンクを演じた菊地美香さん、共にセクシーグラビアでも活躍されてます。(今回掲載したセクシーショットは木下あゆ美さん)
主題歌を含め、構成も好きです!
いまだ新作が作られるのもわかるような気がします!
ちなみにデカレンジャーではキャシャーンがリスペクトされていて、
デカブレイク=キャシャーン
デカマスター=フレンダー
石野陽子さん=スワニー
みたいな位置づけがされています(笑)
確かにデカレンシャーは、刑事ドラマオマージュだけじゃなくて作劇も巧かったですよね。ヒーロー好きのツボを絶妙に突いて来る感じで。