ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『DCU/手錠を持ったダイバー』2022

2022-01-19 00:30:07 | 刑事ドラマ HISTORY

2022年冬シーズン、TBS系列の日曜夜9時「日曜劇場」枠でスタートした、TBS&ケシェット・インターナショナル&ファセット4メディアの制作による警察ドラマ。

「ハリウッドとの共同制作」と謳われており、海外放映や映画化を前提にした作品のようで、ホント日曜劇場のやる事はいちいち大袈裟ですw

海上保安庁に新設された、水中事件や事故の捜査を行う架空のスペシャリスト集団「D.C.U」(Deep Crime Unit=潜水特殊捜査隊) が、従来の海上水域だけでなく警察の捜査では困難な「危険極まりない日本全国の河川や湖」などあらゆる水中に潜り、隠された証拠を探して「水中未解決事件」を解決していく、いわば『海猿』の警察版……っていうか謎解きバージョン。

ちなみにWikipediaによると「証拠品が水中にあるからといって専門知識を持たない海上保安官が捜査を主導することは100%有り得ない」そうで、また『手錠を持ったダイバー』ってサブタイトルについても「そもそも海上保安官には元から逮捕権があるから手錠は持ってて当たり前」なんだそうですw 身も蓋もありませんw



いつものごとく傲慢キャラのDCU隊長=新名に扮するのは阿部寛。以下、新名と対立する副隊長=西野に高橋光臣、隊員(ダイバー)の成合に中村アン、大友に有輝(土佐兄弟)、森田に岡崎体育、サイバー担当の神田に趣里、科学捜査担当で新名と同棲チョメチョメ中の黒江に市川実日子、警視庁公安部のナルシスト刑事=清水に山崎育三郎、そして新名と深い因縁がある新人ダイバーの瀬能に横浜流星、といった豪華レギュラーキャストの顔ぶれ。



とりあえず『海猿』シリーズを観てなかった私としては、水上&水中を舞台にしたサスペンスっていう点に興味を引かれたし、日本の刑事ドラマとしても前例の無い設定ゆえ新鮮な気持ちで観ることが出来ました。

リアリティーはさておき、タイムリミットが迫る中で証拠品を見つけるべく、捨て身のダイビングをする主人公たちにも素直にカッコイイ!と思えました。

水深100メートルを超える湖底に潜るだけでも立派なアクションですから、ただ突っ立って謎解きするだけの紙芝居ドラマよりよっぽどイイ! 素晴らしい! けど……

例によって、昨今の連ドラにどうしても付きまとう、主人公の暗い過去とか秘密を小出しにして興味を引っ張ろうとする作劇が、私からすれば超うっとおしい! ウルトラめんどくさい! 心底どーでもいい!

本作の場合、幼少期に隊長の阿部ちゃんに海で救助され、彼に憧れてダイバーになった流星くんが、かくかくしかじか(説明がめんどくさい!)で最も憎むべき相手が実は阿部ちゃんだった!って話になってるんだけど、そんなもん最終的に「誤解でした」「やっぱ阿部ちゃんはヒーローでした」ってなるに決まってますよねw

他の番組なら違った展開も考えられるけど、こと日曜劇場に限っては結末は1つしか有り得ない。なぜなら、日曜劇場は必ず視聴者を「泣かせ」にかかって来るから。「泣かせ」なきゃ数字が取れないと思い込んでるから。もうねぇ、ふだんの行いですよ!w

あの設定で最後に「泣かせ」るにはこの結末しか有り得ないワケです。「やっぱ隊長は悪い人でした」じゃ誰も泣きませんから。

そんな見え透いた謎解きで時間を稼ぐより、1話1話の面白さだけで勝負してみろよ!って私は思う。

これは日曜劇場に限らず昨今の連ドラすべてに言いたいこと。あんなわざとらしい過去やら秘密やらで興味を引かなくたって、1話1話の内容がちゃんと面白ければみんな観るでしょ?って話です。創ってる人たちはそんなに自信が無いの?って、いつも思う。

いかにも阿部ちゃんを悪いヤツに見せるミスリード演出に、私は心底ウンザリしました。やっぱしょせん日曜劇場やなあって。ああ、やれやれ。そしてチョメチョメ。



ただし1つだけ私がハマりそうになったのが、公安部の刑事を演じる山崎育三郎くんのナルシストぶりw シリアスなドラマでシリアスなキャラなのに、出てくる度にいちいちポーズを決めてるのが可笑しくって仕方がないw

当然それも創り手の「狙い」でしょうから、まんまと術中にハマってますw けど、そういう茶目っ気は大歓迎ですよ! そんな風に肩の力を抜いて、もっとフランクな内容だったら毎週観る気になったかも知れません。ハリウッドと共同制作だとか大袈裟な事するからおかしくなるんです。残念!



本作を彩る女優陣は、クールなオペレーター役の趣里さんと、お茶目な奥さん役の市川実日子さん。お二人とも他の作品でそっくりな役を演じてたような気が…… いわゆるタイプキャストですよね。

そして、この人!



DCUの紅一点を演じる中村アンさん! 前作『日本沈没/希望のひと』から間髪入れずに続投!という異例のキャスティング。日曜劇場さん、よっぽどお気に入りなんですな!

というワケで今回もセクシーショットは中村アンさんです。


 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ケイ☓ヤク/あぶない相棒』... | トップ | 「老いるということの切なさ」 »

コメントを投稿