ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『刑事ヨロシク』#01

2021-03-26 23:00:09 | 刑事ドラマ'80年代










 
1982年の5月から8月まで、TBS系列の日曜夜8時枠で全10話が放映された、KANOX&TBSの制作によるVTR撮りの刑事ドラマ。

主演がビートたけし、そしてメインプロデューサー兼メインディレクターが『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』等の久世光彦、と聞けばマトモな刑事ドラマじゃないことは明白。

冒頭、たけしさんがカメラに向かって、当時の時事ネタを織り混ぜながら、TVドラマのでたらめさを皮肉る毒舌トークを披露。そのあと本編が始まると一応ストーリーはあるんだけどテーマらしきものは見当たらず、とにかくビートたけしの毒舌と暴走キャラをたっぷり楽しんでもらうという、ほぼ『オレたちひょうきん族』のコント『タケちゃんマン』刑事編みたいな内容。たけしファンでなければ観るのはちょっとキツイかも知れません。

とはいえ、しっかりしたキャスト陣が脇を固めてるし、畑嶺明さんや若松了さん、山元清多さん等しっかりしたライター陣が脚本を書かれてるので、思ったよりはちゃんと刑事ドラマになってるな、っていうのが私の感想です。海外ドラマの『フライングコップ』や『俺はハマーだ!』、近年の国産ドラマだと『時効警察』シリーズや『ラストコップ』に近いノリかも知れません。

たけしさんが演じるのは、問題を起こして飛ばされた刑事たちを寄せ集めた、警視庁喜多野警察署「少年特捜班」に所属する通称「ヨロシク」こと原平太刑事。

ほか、相棒の「コネコ」こと花井刑事に岸本加世子、ベテランの「カラオケ」こと渋沢刑事にケーシー高峰、若手の「マックス」こと橋詰刑事に本間優二、肉体派の「チャンコ」こと田所刑事に三好鉄生、お茶汲みの「おつや」こと西事務員に戸川純、そして「カシラ」こと神波班長に梅宮辰夫。

加えて交通課婦警に山田邦子、たかだみゆき、ヨロシクが居候する家の兄夫婦ファミリーに及川ヒロオ、藤田弓子、風祭ゆき、川上麻衣子、菅井きん、そしてスナックのママに秋野暢子が扮するほか、安岡力也、奈美悦子、斉藤洋介、布施博、笹野高史、渡辺えり子etcと、さすがは久世ドラマというほかない豪華キャストがレギュラー、あるいはセミレギュラーとして登場します。

セクシーショットは岸本加世子さんと戸川純さん。岸本さんの美少女ぶりもさることながら、戸川さんのちょっとやさぐれた感じも、自分が大人になった今見ると可愛いです。

あと、ツッパリ連中の'80年代ファッションも今となっては懐かしいですね。


 


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2 コメント

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Unknown (隣の芝生)
2021-04-06 20:27:42
十代や二十代の頃、ハリソンさんはたけしという存在をどのようにとらえていましたか?

そして、令和の今、彼に対する解釈は変わりましたか?
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Unknown (harrison2018)
2021-04-06 22:21:32
それはもちろん、まさか「世界のキタノ」なんて言われる映画監督になられるとは夢にも思ってませんでした。ツービートの漫才もそれほど面白いと思わなかったし、映画は『座頭市』や『アウトレイジ』は楽しめましたが、あとは特に何とも……

なので、好きでも嫌いでもない、っていう意味じゃ昔も今も変わってないかも知れません。
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