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☆FILE.8『コレって最終回!?』
(2011.3.5.OA/脚本=伴 一彦/演出=中島 悟)
第1話で最初に花森一子=ワンコ(多部未華子)の特殊能力を信じてくれた人なのに、暴力団「銀星会」との癒着および殺人容疑で逮捕されちゃった、五十嵐警部補=ガラさん(佐野史郎)。そして前回、ガラさんの供述に「嘘の匂い」を嗅ぎ付けたワンコ。果たしてガラさんは、本当に殺人を犯したのか?
その真相が明かされる本エピソードは、サブタイトル通りまるで最終回みたいな内容でした。ちゃんとした刑事ドラマなら確実に最終回ですw 何しろ実際の『デカワンコ』最終回は、刑事たちの慰安旅行記に1時間を費やしてしまうw
それはともかく、ガラさんが逮捕された事で癒着は無くなった筈なのに、なおも捜査情報が銀星会に流れてる=もう一人スパイが警視庁に潜んでると睨んだガラさんは、仮病で入院していた病院を脱走し、銀星会に乗り込んでスパイの正体を探ります。
より刑が重くなっちゃう事を覚悟の上で、命懸けで正義を貫き、自らの罪を償おうとする姿を見て、13係の刑事たちはガラさんへの敬意を取り戻します。
お陰でもう一人のスパイは逮捕出来たし、ガラさんの殺人も不可抗力だった事が判明するんだけど、罪は罪。再び拘留されていくガラさんを見送る13係刑事たちの眼差しは、第1話の時とは明らかに違ってました。
スパイ特定の決め手になったのは、やっぱりワンコの特殊な嗅覚。第1話の時はガラさんしか信じてなかったのに、今回は刑事たち全員がすんなり信じちゃう。そんな様子を見て、ただでさえ細い眼をいっそう細めて、ガラさんが言うんですよね。
「花森。お前、みんなからワンコって呼ばれてるんだな」
13係で浮いた存在だったワンコが、しばらく見ない間にすっかり受け入れられ、信頼されてる。その嬉しさと、自分だけ蚊帳の外にいる寂しさが同時に伝わって来る、さりげなくも味わい深いセリフです。
ところでスパイの正体は、マルボーこと組織犯罪対策部のベテラン刑事でした。演じたのは、日本一ヤクザ役が似合う小沢仁志さんw マルボーの刑事がヤクザより強面なのはリアルかも知れないけど、ファッションまでヤクザの幹部そのものなのは笑いましたw
また、ガラさんを追って独りで銀星会に乗り込んだワンコの窮地を救ったのが、下宿先のお爺ちゃん(上田耕一)。その正体が、ヤクザもひれ伏す大人物「山田彦左衛門」である事も今回明かされましたw
明かされたと言っても、なぜヤクザたちが山田彦左衛門に頭が上がらないのか、その理由の説明は一切無しw 彼がそんな大人物だとは、演じる上田耕一さんも今回の台本を貰うまで知らなかった事でしょうw
ワンコが銀星会に乗り込む際のセリフ「すみません、そのスジの方ですか?」も爆笑もんだしw、ほんと何をやってもスベらない、これは奇跡のドラマです。
PS. 第8話が第1話と対になってるのはガラさんの件だけじゃありません。ワンコはじめ13係の刑事たちが拳銃を握ったのって、この2回だけなんですよね。
「デコるなよ」
常時携帯を命じられ、ほくそ笑むワンコに先輩たちが釘を刺しましたw
それでもちゃっかり、拳銃のシリンダーにピーポくんステッカーを貼り、ランヤード替わりに派手なストラップを繋げてデコりまくるワンコw
で、いざ拳銃所持の犯人と対峙したら、そのストラップがホルスターに引っ掛かって銃が抜けないというポンコツぶりw
ワンコ刑事、ほんと最高ですw
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