2001年の1月から翌年1月まで、テレビ朝日系列の日曜朝8時枠で全51話が放映された、テレ朝&東映&ASATSU-DKの制作による特撮ヒーロードラマ。オシリーナこと秋山莉奈さんがヒロイン=風谷真魚を演じておられます。
仮面ライダー30周年記念番組で、平成ライダーシリーズの第2弾。平成以降の『仮面ライダー』ではトップの平均視聴率を誇り、シリーズの基礎を固めた作品とも云われてます。
最初から3人の仮面ライダーが存在するのがトピックで、仮面ライダーアギトに変身する記憶喪失の青年=津上翔一を賀集利樹さん、警視庁が開発したアンノウン(怪人)撃墜用パワードスーツを装着して仮面ライダーG3になる特務刑事=氷川誠を要潤さん、そしてどうやら自分では望まずして仮面ライダーギルスになってしまうらしい大学生=葦原涼を友井雄亮さんがそれぞれ演じておられます。
私は断然、生身の刑事がパワードスーツを着用しただけの仮面ライダーG3に強く惹かれました。パトカー仕様のトレーラー内でアイアンマン的なプロセスを踏んでスーツを装着し、ポリス仕様マシンで颯爽と飛び出していく、その登場の仕方がとにかくカッコいい!
……いや、登場の仕方「だけ」はカッコいい、と言い換えた方がしっくり来ますw 颯爽と出動して、アンノウンに立ち向かうまでのプロセスは歴代ライダーの中でもトップクラスにカッコいいのに、いざ闘い始めたらメチャクチャ弱いんですよねw
その後から登場する主役=アギトの強さを引き立てる役回りで、第3話じゃそのアギトにまでフルボッコにされちゃう始末w
昭和ライダーに例えるとシリーズ第2作『仮面ライダーV3』に登場したライダーマンみたいな存在で、そう言えばこの『~アギト』も平成シリーズ第2作ってことで『~V3』を意識してたそうです。
けど『~V3』には時代劇の斬られ役みたいな戦闘員たちがいましたから、ライダーマンにもそいつらを蹴散らす見せ場があったはず。対して平成シリーズには戦闘員が存在しないもんで、G3が敵を倒す場面が(第3話まで観る限りだと)皆無なんですよねw
要潤さんがまた、カッコいいのにヘタレな(ヘタレなのにカッコいい)キャラが妙にハマっちゃうw 今でもそういう役どころが多いですよねw
けど、その弱さにこそ私は惹かれてるのかも知れません。キャストの中で要さんだけが飛び抜けてメジャーになられたのも、もしかしたらG3の弱さが女性視聴者たちをキュンキュンさせたから、とも考えられます。
そんな3人それぞれの活躍が並行して描かれ、時に交わり、対立もしつつ最後には共闘する熱い展開が待ってるんだろうと思います。
G3以外のライダー2人に関しては不明点が多く(何しろ片や記憶喪失、片や無理やり変身させられてる)、そうして謎で引っ張る作劇を私はあまり好まないんだけど、1年間というロングスパンを考えるとそうせざるを得ない事情もよく解ります。
私としてはG3がどんどん強くなって格好良くなる展開を期待するんだけど、Wikipediaによるとどうやら最後まで弱いままみたいですw さすが要さん!w
強いヒーローは確かに魅力的だけど、愛着は弱いヒーローにこそ感じますよね。もちろん、それも氷川くん=要潤さんだからこそなんでしょう。
この時期のライダーは商売っ気やゲーム志向よりも、本格SFドラマを目指す創り手の心意気の方が前面に出てて見応えありますね。皆さんのコメントから愛情がダイレクトに伝わって来ました。
見せ場満載です!ww
アギトは本当によかったですよ、まだ商業色も薄くフォームチェンジも5パターンです!それでも5パターンww
3人のライダーが3人ともカッコよかったです!
是非お楽しみください!