男たるもの、なんて言い方はもうしちゃいけないのかも知れないけど、自信を持って生きた方がいい、と結べば否定する人はいないんじゃないでしょうか。
女性から見ても、自信なさげな男よりは自信ありそうな男の方が、なんとなく魅力的なんですよね?
そりゃジェンダーがどうのこうの言ったって、いざって時に頼りたいのは男のパワーだから、それを持ってそうに見える男に惹かれるのは女性の本能でしょう。パワーッ!
でも、度を越した自信は「傲慢」となって万人から嫌われかねないから難しい。私自身、この世で一番キライなのは自信過剰なゴーマン野郎です。
持った方が絶対いいのに、持ち過ぎると人から嫌われちゃう。ほんと厄介なもんです。これまで50年以上生きて来ても、そのサジ加減がよく分かりません。
以前、配達の仕事中に物損事故を起こしたとき、私は調子が悪かったかと言えば全くの逆で、絶好調でした。それが根拠のない自信を生み、油断に繋がっちゃった。
自信と傲慢の境界線は、それが自分の実力に見合ってるか否かのポイントにありそうです。
最近、すごく落ち込んで鬱状態になりかけた話を書きました。で、それをぜんぶ会社のせいにしてたけど、いま振り返れば私自身の傲慢さにも原因があるんですよね。
簡単に書くと、会社が取り入れた新しい点呼システムが不完全で、現場が大混乱しちゃった。とある機材を使うんだけど、うまくコツを掴まないとスムーズに点呼が進まない。
で、同僚たちが何とかコツを掴む中、私1人が完全に落ちこぼれちゃった。何回やってもうまく出来ず、同僚に助けてもらわないと点呼が終わらない状態が何日か続き、悔しいやら情けないやらで皆の前で大声を出したり、上司に強く抗議したりと暴走しちゃった。
点呼を機材で済ませるのは明らかに管理する側の都合で、管理される我々は手間が増えただけの話で何のメリットも無い。うちの会社はそういう事ばっか繰り返して来た前歴があるもんで、積もり積もったストレスが爆発したんですね。
結局、その機材はちょっとしたコツで使えるようになるんだけど、誰もそこを上手く教えてくれなかった!って、周りに八つ当たりまでしちゃったから、そりゃもうイメージダウンも甚だしい。
そのお陰で、これまで仲良くやって来た「推し」の女性とギクシャクし、ヘンな壁まで出来ちゃった。その精神的ダメージが想定外に大きくて、いまだ癒えてません。修復は難しいかも知れないです。(けど努力します)
謙虚さがあれば、あんなに見苦しい姿は晒さなくて済んだはず。知らず知らず私は傲慢になってたワケです。会社側の傲慢に怒るだけならともかく、同僚たちに八つ当たりは絶対NGだった。
けど、やっちゃったもんは取り返しつきません。交通事故と同じです。初心に返り、謙虚さを取り戻して、また1からやり直すしかありません。
ほんと、事故ったときと同じです。私は慢心してました。全然強くないのに強くなってる気がしてた。いくらトシを重ねても、クールに自分を客観視し続けないと知らず知らず慢心しちゃう。
それはたぶん、私だけじゃない。犯罪を犯す人、失言しちゃう政治家、不祥事を起こす会社、みんな調子に乗って自分を見失った末路でしょう。
失敗して痛いほど実感する、謙虚でいることの大切さ。自分を守るのは強さよりも謙虚さです。
いや、本当に強い人は自然と謙虚になるんでしょうけど、私みたいな凡人は常に意識して保たないとダメ。すぐに忘れちゃう。だからここに書きました。大事なのはパワーじゃなくて、謙虚!