こちらの地方局(テレビ朝日系列)の「メ~テレ」さんでは今、平日の朝4時から『太陽にほえろ!』ジーパン編が放映されてます。
ローカル局&早朝とはいえ、50年近く前の連ドラが地上波でレギュラー放送されるって、なかなかの快挙ですよね。(関西のサンテレビでもテキサス&ボン編が放映中)
私はほぼ全話収録のDVD-BOXを持ってるから放送は観ないけど、今週に限っては入院生活ゆえ熟睡できず、自然と4時ぐらいに目が覚めるもんで、観てます。
で、手術の翌朝に放映されたのがちょうど、水谷豊さんゲストの第54話でした。
なんで「ちょうど」と書いたかと言えば、入院中に読もうと家から持ってきた本がこの2冊だから。
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私は『相棒』という番組を好まないけど水谷豊という俳優さんは好きだし、『傷だらけの天使』『男たちの旅路』『熱中時代 刑事編』『刑事貴族』シリーズ等、このブログでも取り上げて来たドラマの作品論となれば買わずにいられません。
松田優作さんとの親友関係についてもかなり頁が割かれており、そんなお二人が初めて出逢ったのが前述の『太陽にほえろ!』第54話(ジーパン編としては2話目)なんですよね。
一方の新書『テレビの重罪』も、生粋のテレビっ子でありながら(だからこそ?)自分の中にあるテレビというメディアへの嫌悪感、その矛盾が何を意味するか知りたくて買いました。
読んでみて大いに共感する部分と、そこまでケチつけなくてもって思う部分と両方あったけど、一番「そりゃそうだわ!」と膝を叩いたのが、ビールを代表とするアルコール飲料のCMに対する苦言。
私自身が下戸だからっていう理由は別にして、どのメーカーも有名タレントを数人並べて新商品を試飲させ、判で押したように白々しく「えっ、何これ美味い!」って言わせるチョー横並びワンパターン演出を、私もずっと前から鬱陶しく感じてました。
けど、この本の著者=和田秀樹さんは「アルコール依存症による自殺者が一体どれだけの数いるか(年間2千人から3千人らしい)を知っててやってるのか?」と。なるほど! そういう視点で考えたことは無かったです。
つまり、麻薬中毒を克服しようとしてる“患者”の眼の前で麻薬を打って「あ〜、チョー気持ちいい!」って見せつけてるのと同じやん!?って。
まあ、麻薬は違法だから自業自得だとしても、アルコール飲料は合法で誰でも飲めますからね。その上あんなに大袈裟なCMをしつこく見せられて、そのせいで依存症になった人もきっと少なくないでしょう。
アルコール飲料のCMをこんなにしょっちゅう垂れ流してる先進国は日本だけだそうで、フランスやスウェーデンじゃアルコール飲料のCMは禁止だし、あのアメリカでさえCMにおける飲酒シーンは自主規制してるそうです。
ほか、実は20代の方が交通事故数は多いのに、なぜか高齢ドライバーが起こした事故ばっかりクローズアップされる(つまり“老害”を排除したがる多数派にメディアが媚びてる)とか、ハッとさせられる指摘がいくつもありました。
要するに全てが利益優先、弱者を挫き強者に媚びる姿勢。そこはもう、近年のテレビドラマもまったく同じで、このブログでもさんざん愚痴って来ました。
けどそれは、メディアに限らず日本社会そのものに言えることですよね。メディアが社会をそうさせたのか、社会がメディアをそうさせたのか、そもそも人間って生きものが……って言い出したらキリが無いけど。
ところで入院から5日目となる今朝、唐突にドクターから「退院していいよ」と言われました。
手術は無事に終わり、経過も順調だったんで週末には帰れるだろうと思ってたけど、いきなり今日退院は想定外だったもんで、うろたえました。嬉しいけど、明日出勤せなあかんやん!ってw
前にも書いた通り、しばらく尿管にチューブが入ったままだし、まだおしっこの色が赤いから当然ハードなことは出来ないけど、一応動けるから「行きます」って言っちゃうのが昭和世代なんです。これぞテレビの弊害ですわホンマに!(『太陽にほえろ!』とかに洗脳されたワケです)
とはいえ、入院中の暇つぶしはブログ、読書、そしてテレビ。やっぱり私には欠かせないアイテムです。
入院中に観た番組の中で一番良かったのは、70歳を越えてから吉本デビューされた芸人「おばあちゃん」に密着したNHKのドキュメンタリー。
若い頃に(時代が時代ゆえ)好きなことを何もさせてもらえなかったから今やるんだ、っていう動機に私は泣きました。まさにハングリー精神!
おばあちゃんのネタは、ひとり語りから川柳(俳句?)でオチをつける独自のスタイルで、私もふと、入院生活で感じたことを一句読んでみたくなりました。
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ちんぽこが
たったとたんに
あいたたた
手術後しばらく、ムスコの先にバルーン(排尿用チューブ)を挿された状態のまま過ごすんだけど、うっかりムスコが元気になるとこれがメチャクチャ痛い!
そんな時に限って就寝中、なぜか久しぶりにエッチな夢を見て「アイタタタッ!」ってw ホントの話です。
10年前のときは、なにもエッチなこと考えてないのに(先っぽが刺激されるせいか)何度も何度もムスコが元気になって地獄を見ました。一体なんの罰やねんっ!?って。
麻酔の件も含めて、今回は10年前よりずっとラクでした。今はけっこう頑張ってるから罰が下らなかったんでしょう。
とはいえ、決して完治したワケじゃないどころか、反対側の腎臓にもいっぱい石があるし、今度こそ本気で生活習慣(主に飲食)を変えて行かなきゃなりません。ストレスの影響もあるけど、まず根本はそこ。
長生きする気はないと言っても、病気で苦しむのは懲り懲りですからね。つくづく。
一日も早く全快されることを心より願っております。
我々もお年頃なので身体のメンテナンスとケアは無視できなくなってきましたね。
しぶとく一日でも長く健康に過ごしていきましょう!!
この記事をアップしたあと職場の上司と電話で話し合い、「本当に無理してませんか?」「実はさすがに明日はキツいなと正直思ってます」「じゃあ気にせず休んで下さい」という結論になり、とても安心しましたw いい職場に恵まれたと思います。
手術は10年前よりラクだったけど、体力は10年前よりかなり衰えてることを実感しました。これからは本気で健康第一を意識しなきゃ、いつどこが故障するかほんと分かりません。お互い、気をつけてメンテナンスしていきましょう!
でもまだ石あるんですね
ご自愛ください
>尿管にチューブが入ったまま
という状況を想像しただけでたまらない気持ちになります。ハリソン君はすごい!
残っている石が悪さをしないよう、くれぐれも御身大切に願います。
最後の画像、一瞬『対岸の彼女』の多部未華子さんかと思いました。よくよく見ると、おみ足の肉付きが違うようで…。
『テレビの重罪』、私も読ませてもらおうと思います。ありがとうございました。
有難うございます。今回も、10年前のオペで腎臓内に残ったカケラがすくすく育ってきた結果なので、今ある石がこれ以上育たないよう気をつけます!
>gonbeさん
いま入ってるチューブ(尿管ステント)はかなり奥深くにあるので、おしっこする時だけ腎臓に圧力がかかって背中が痛くなりますが、気持ち悪さは無いです。
で、gonbeさんも経験された排尿用チューブ(バルーン)は出し入れするとき確かに痛いけど、入ってしまえば私の場合は割と平気でした。ムスコが元気にさえならなければ!w
尿管の太さ細さで個人差があるのかも知れないし、入れる看護師さんの腕前によっても違ってくるのかも? いずれにせよ、もう経験したくないですよね。
私はもう一度ステントを抜いてもらいに行かなきゃいけないので気が重いですが、体調は回復しつつあります。有難うございます!