古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

雨の日は『ダンシャリアン』になりましょう。

2011年05月24日 01時44分48秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 写真は先日飼い主の元に戻った犬ですが、まだ自由にうちの村を歩きまわっていたとき、我が家の畑に来て肥料に撒いたヌカを食べているところを撮りました。いまも朝起きて外に出るとあの犬を思い出すことがあります。先日は飼い主の方がお礼に来られて恐縮しました。いまは元気に庭を走りまわっているそうです。
 十数歳になる老犬のようですが、美嚢川に架かる橋を渡ってこちらの村にやってきて、はじめて見る世界を自由に歩きまわった二週間を、彼女(?)はどんなふうに回想しているでしょう。言葉のやりとりができたらインタヴューしてみたい気持ちです。
 犬は、会う人間ごとにオーラを発し、人間の出すオーラを受けとめ、相手を値踏みするような、相手に訴えるような、何かをヤリトリしながら擦れ違ったことでしょう。それがあの、未練たっぷりにふり返りふり返り、近寄るでもなく逃げるでもなく擦れ違う印象になったのでしょう。「おとなしそうな、人になつきそうな、でもカワイイ感じでない」年寄りの犬という人間の側からの印象を、かなりの村人がもったのではないでしょうか。
 さて雨の日は『ダンシャリアン』になります。
 ちょうど夏の衣服と冬の衣服を入れ替える時期でもあり、ぼくもタンスやクローゼットの衣類を<断・捨・離>しました。三木に来てからも『ユニクロ』に普段着を買いに寄ってみましたが、買いたい衣類はありませんでした。『しまむら』に寄っったこともありますが、買おうと思うような衣類はありません。野良着・作業着を買うならホームセンターです。というようなことで最近のぼくは<ナンバ(愛用しているホームセンター)・ファッション>でビシッと決めて散歩や畑仕事に、そしてときに老人クラブの会に出ていきます。
 ベルトをつける普通のズボンは面倒になりました。「通院ズボン」とか名前のついているゴム式のズボンは、一見ズボンのようでとてもはきやすい。愛用しています。だからいままでの夏ズボン冬ズボンは断捨離しました。基準は「いま身につけてワクワクする」かどうかです。こういうところはおそらく街に暮らしていたらちがったでしょうね。きちんとズボンのベルトを締め、財布をポケットに入れたのを確かめて散歩に出掛けるでしょうね。いまは一円も持たず(ときにお参りするときのさい銭用小銭入れを持って出ますが)に出掛けます。それがどんなに気楽なことか田舎に暮らしてはじめてわかりました。
 ぼくみたいに衣類を持ってない老人でもビニール袋に二杯捨てることになりましたから、おそらく日本国民はいっぱいの衣類に囲まれ、攻められて生きているでしょうね。でも衣類を「なんとかしたい」気運が高まったのか最近はコンビニに『ダンシャリアン』の漫画が置いてあります。流行っているのですね。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする