生糸が主要な輸出品であったころ、山の奥深くまで桑園が広がっていた。
しかし 生糸産業はナイロンの発明や、外国の安価な製品に押され斜陽化し「国の命をつないだ」糸はあっさり消えてしまった。
山の斜面に切り開かれた桑畑は山に還り、里の桑園は果樹畑に変わった。
変化に取り残された畑に重機が入り桑株の抜去を行った。その折隅の1株を記念?に残した。
あれから35年になる、大きく成長した記念樹は送電線に触れるほどに伸びた
このほど思い切って伐採することに決めた。
ロープをはってほぼ思い通りの位置に切り倒した。
倒してみるとその大きさに吃驚した。