仏壇整理をしていたら・・・
びっくりぽん! 祖父の「大正時代の貯金通帳」と祖母の「明治時代の産婆資格証書」が出てきた。昭和28年の7.18大水害で前に住んでいた家は2階まで水が押し寄せた。水が引いた後、1階は流木で埋まり2階の窓から降りた幼少の頃の記憶がある。そんな災難を乗り越え、無事に残っていたことに驚いた。
忍びなかったが思い切って処分することにした。廃棄前、せめてもの代わりにと写真に収めた。
<祖父の大正時代の貯金通帳>
大阪・岸和田の紡績会社に勤めていたので、「泉南郡岸和田町北町 株式会社 和泉貯金銀行」発行の通帳だった。
通帳明細には、やたら印鑑が押されている。
祖父は、自分が中学生の時、旅立った・・・温厚な「おじいちゃん」だった・・・
かつて母から聞いた話では、定年後、兄弟が住み祖母の郷里でもあるこの地に移り住んだという。「祖父はカンカン帽をかぶりステッキをついて格好よかったんや。人力車に乗ってやってきた時は、人だかりができたんや」と得意気だった母を思い出す。
<祖母の明治時代の産婆資格合格証書>
明治36年に和歌山県から発行されていた。
祖母は、自分が小学校へ入って間もない時に旅立ったので、うっすら記憶しか残っていない。
仏壇から出てくる書類は、しばし別世界へといざなってくれた・・・
この余韻、しばらくは収まりそうもない・・・